ナック・クリクラ事業/営業利益27.5%増に/23年3月期ボトル価格改定などが影響し(2023年6月8日号)

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 「クリクラ」ブランドで水宅配事業を展開するナックの23年3月期の、クリクラ事業における売上高は、前期比2.0%減の147億3300万円だった。宅配水の加盟店部門の関連商材の販売数が減少したことなどによって、売上高は微減となった。一方、水ボトルの価格を改定したことや、販促費の見直しを行ったことにより、営業利益は、同27.5%増の16億1800万円となった。
 クリクラ事業の直営部門の売上高は、22年10月に行ったクリクラボトル(水ボトル)の価格改定などの影響で、前期比1.5%増の98億2500万円となった。宅配水サービスの顧客件数は微減となった。
 直営部門では、次亜塩素酸水溶液の宅配の顧客件数と、噴霧器のレンタルサービス「ZiACO(ジアコ)」の顧客件数が、それぞれ増加したとしている。
 クリクラ事業の加盟店部門では、22年4月に、加盟店へのウォーターサーバーの販売価格を値上げしたことにより、サーバー関連商材を含む販売数が鈍化した。加盟店がRO水を製造するためのプラントに必要な製品の売り上げも減少したとしている。加盟店部門の売上高は、前期比で8.2%減少したという。
 クリクラ事業全体では、23年以降の施策として、ショッピングモールでのイベント営業を中心とする販促活動を強化する方針だ。営業人材の確保と育成も行うとしている。
 加盟店や直営部門の水ボトルの配送員が、円滑に顧客宅に水ボトルを配送するためのデジタルプラットフォーム「CrePF(クリクラプラットフォーム)」の活用も進める方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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