大地を守る会 らでぃっしゅぼーや/23年3月期、新規会員が増加傾向/売上高は減収も再成長の兆し(2023年6月1日号)

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 オイシックス・ラ・大地は、グループ傘下の食品宅配ブランド、大地を守る会と、らでぃっしゅぼーやの23年3月期業績を公表した。
 大地を守る会の売上高は、前期比7%減の123億4000万円、営業利益は同5%減の24億8000万円だった。
 定期会員数は、同2.0%減の4万770人。新規顧客の獲得に向けた商品やサービス作りを優先した。会員1人当たりの月間購入金額は、前年同期に比べ2.0%減の2万3398円だった。価格の適正化により購買単価は上昇したものの、受注頻度が低下した。外出機会の増加などで低下したとみている。
 らでぃっしゅぼーやの売上高は前期比3%減の169億3000万円、営業利益は同6%増の25億4000万円だった。定期会員数は、前年同期と比べ4%増の6万7825人。
 規格外の野菜を販売する「ふぞろいらでぃっしゅ」が支持され、経営統合後に初めて全ての四半期で会員が増加し、再成長の兆しを見せているという。
 会員1人当たりの月間購入金額は同4%減の1万8125円だった。配送料や主力野菜「おまかせボックス」のサービス見直しに伴い、購買単価は上昇傾向にあり、収益力は改善しつつあるという。
 24年3月期は、大地を守る会の売上高は、シニアの二人暮らし向けの商品やサービス開発を進める。これにより新規会員数を前期比700人増の4万1500人に、売上高は同1%増の125億円を計画している。
 らでぃっしゅぼ―やは、生産者支援を前面に、サステナブルな社会の実現を訴求することで、会員数は同5200人増の7万3000人に、売上高は同5%増の177億5000万円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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