プレミアムウォーターホールディングス 23年3月期/売上高は764億円超/水宅配契約の顧客件数は150万件を突破(2023年6月1日号)

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 水宅配国内最大手のプレミアムウォーターを傘下に持つ、プレミアムウォーターホールディングス(PWHD)の23年3月期の売上高は、前期比11.7%増の764億6300万円だった。売り上げの9割以上が、プレミアムウォーターの水宅配の売上高とみられる。23年3月末時点の、宅配水契約をしている顧客の件数は、150万件を突破したという。
 増収の要因は、引き続き、大型の商業施設などでの催事販売や、テレマーケティング(テレアポ訪販)による顧客の獲得が進んでいることにあるとしている。
 同社では現在、自社と代理店を合計して、1400人の宅配水の営業マンが、宅配水の提案を行っているという。
 PWHDの営業利益は、前期比20.5%増の73億4600万円となった。自社物流費率を49%まで高めたことにより、物流費を抑制できたことも増益に影響したという。
 関東・関西・北陸・九州など、それぞれのエリアにおいて、顧客獲得が進んでいるという。それぞれのエリアにおける水ボトルの生産と出荷が効率的に行えていることも、増益の要因になったとしている。
 同社では24年1月、岐阜県北方工場の、2期目の工事が完成するとしている。
 工場完成後の生産能力は、月間500万本になるという。宅配水の契約顧客件数が250万に到達しても、供給が可能だとしている。
 PWHDでは、24年3月期の売上高として、前期比7.2%増の820億円を予想している。23年2月に発売した、下置型のウォーターサーバーを、ファミリー層を中心としたターゲットに訴求していく計画だ。
 市場でニーズが高まっている浄水型サーバーについても今後、月額費用を割安に再設定する予定だという。法人向けなど、市場のさまざまなニーズに対応していくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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