YU―WA Creation 23年3月期/和装事業、1.4%減収に/展示会販売が2ケタ増収(2023年5月25日号)

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 YU―WACreation Holdings(旧京都きもの友禅)の23年3月期における「和装店舗運営事業」の受注高は前期比1.4%減の80億7900万円だった。売上高(出荷高)は同2.8%減の79億9700万円だった。
 既存顧客を対象にした「一般呉服」などの受注高は、高額商品を中心に販売が好調に推移し前期比12.6%増、計画比6.7%増の60億6700万円だった。
 展示会への来場者数は前期比9.8%減の7万5887人、成約率は5.2ポイント増の31.7%、平均単価は同4.4%増の25万3000円だった。
 「振袖」販売とレンタルは、レンタル志向や母親が成人式で使用した振袖「ママ振袖」に、帯や小物を現代風にアレンジして着用するスタイルがより強まっていることから、販売単価が低下した。また、物価上昇に伴う消費マインドの低下による来店客数の減少により、受注高は、前期比28.3%減、計画比45.8%減の16億5700万円だった。
 「振袖」の来店者数は同25%減の9903人、成約件数は23.9%減の5848人、平均単価は同10.7%減の24万8000円だった。
 売上総利益率は前年同期と比べ0.6ポイント改善し62.5%だった。販管費は、「振袖」について引き続き構造改革によるコスト削減を進めた。「一般呉服」の受注高が好調に推移したことに伴う費用の増加や、従業員の賃金引上げ、賞与の増加に伴う人件費が1億1600万円増加したため、販管費の対売上高比は3.8ポイント上昇した。広告・販促費総額で前期比3.4%減の3500万円だった。「和装店舗運営事業」の営業利益は前期比45.5%減の3億2600万円だった。
 ECを含む「その他事業」は、EC売り上げが前期比18.5%増収したものの、下期以降は伸び悩み、営業損失は8000万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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