ワコールホールディングス 23年3月期/ワコールのECは増収/グローバルEC売上9%増(2023年5月25日号)

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 ワコールホールディングス(HD)の23年3月期におけるグローバルのEC売上高(主要6社)は、前期比9.0%増の466億円だった。EC売上高の構成比率は同0.5ポイント減の29.2%となった。国内企業のEC事業は、ワコールが増収になったのに対し、ピーチ・ジョンが減収になっている。
 ワコールのEC売上高は、同7.0%増の192億円だった。他社ECサイトやモール店で取り扱うブランド数を増やしたことが、売り上げ増加に寄与した。
 オフラインとオンラインの連携にも注力した。オフラインでは直営店において、自社ECにアクセスできるQRコードを用意した。オンラインでは、実店舗の在庫状況を表示している。
 「表示できる品番を増やしている。オフラインとオンラインの強みを生かし連携を強化する」(IR担当)と話す。
 自社アプリやウェブサイトの利便性の向上にも努めさらなる成長を狙う。
 ピーチ・ジョンのEC売上高は同11.9%減の44億円だった。新商品を活用したコンテンツマーケティング施策に引き続き注力したが、サイト訪問者数が前期の水準を下回った。
 実店舗の購買機会が回復した反面、ECでは効果的な施策を打ち出せず、減収となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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