農林水産省/企業の海外進出を支援/越境ECでの販売商品を募集(2023年5月11日号)

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 農林水産省は4月27日、日本産の水産物や食品の輸出拡大を図るプロジェクト「食かけるプロジェクト」の一環として、越境ECで海外に販売したい商品を持つ事業者の募集受け付けを開始した。募集締め切り日は6月20日までとする。応募商品の中から最終的に1~3商品程度を選出し、海外販売に挑戦したい国内企業の海外進出を支援する。
 「食かけるプロジェクト」は、訪日外国人に日本食や歴史、自然などの多様な食文化を紹介し、帰国後も豊かな日本食を体験してもらうことを目指すプロジェクト。
 今回、越境ECで販売可能な食品や、食文化の魅力を伝えることができる商品・サービスを発掘する。選定後、より海外顧客が好むような商品へと磨き上げ、越境ECで販売する。
 対象商品の要件は、(1)地域の食文化や食体験を訴求できる食品(2)国内で製造・加工された加工食品(飲料・酒類を含む)(3)輸出意欲があること─などだ。
 対象商品は二段階で先行する。まずは応募商品の中から磨き上げる商品を選定した後、その中から販売する優秀商品を決定する。
 磨き上げる商品の選定では、農林水産省の審査・協議により、5~10点ほど選定する。選定商品は、専門家が商品の内容・包装の見直し、商品の組み合わせのコーディネート、商品の情報発信のためのストーリー作り、価格設定などについて助言する。
 優秀商品の認定では、磨き上げた商品のプレゼンテーションや審査委員の審査・協議により、最終的に1~3品程度を認定する。優秀商品はプロジェクトのウェブサイトに掲載する。外国語表示や輸出先国の規制への対応、EC掲載手続きなどを行い、越境ECでのテスト販売を支援する。
 磨き上げる商品の選定は23年8月下旬までに行う予定だ。優秀商品の認定は、24年1月頃を見込む。越境ECでの販売開始は24年2月頃を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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