宅配事業者、フードドライブを実施/パルシステム、コープみらい(2023年5月11日号)

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パルシステム千葉の様子

パルシステム千葉の様子

 首都圏の生活協同組合を中心に、食品を集めて生活困窮世帯へ提供するフードドライブの取り組みが活発化している。
 パルシステムグループは、調達で発生する予備分の青果活用や利用者に呼びかけるフードドライブなどを通じて、生活困窮者の支援活動を行っている。22年度は、子ども食堂やフードバンクなどへ110万食分、重量で130トン以上を提供した。
 加盟する生活協同組合パルシステム千葉(本部千葉県)は5月1日から26日まで、フードドライブを利用者に呼びかける。毎週12.6万世帯を訪問する宅配トラックのインフラを活用し、配達時に家庭の未利用食品を回収する。宅配の物流網を活用した家庭の未利用食品回収に加え、注文で食品を寄贈できる初の仕組みを構築した。
 在庫食品がなくても参加できるように寄贈用食品セットの注文を受け付ける。ツナ缶などパルシステムオリジナル商品3種の「まごころセット」(税込384円)で、注文すると、フードバンクへ届ける生協初の試み。食品は県内のフードバンクを通じ、必要とする世帯に提供される。
 生活協同組合コープみらいは4月29日、浦和駒場スタジアムで、コープみらいが協賛している日本女子プロサッカーリーグクラブ「三菱重工浦和レッズレディース」のノジマステラ神奈川相模原戦で「MATCH PARTNER(マッチパートナー)」とフードドライブイベントを実施した。
 イベントでは、三菱重工浦和レッズレディースと協力して来場者から食品や文房具の寄贈を受け付けた。寄贈された食品・文房具は、一般社団法人さいたま市子ども食堂ネットワークなどを通して、必要としている人に届ける。試合開始直後にはフードドライブ寄贈式を行った。

フードドライブ寄贈式の様子

フードドライブ寄贈式の様子

イベント来場者からの協力も

イベント来場者からの協力も

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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