ポーラ/新OMOプログラム開始/2000万件超の肌データも活用(2023年4月6日号)

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メンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」

メンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」

 化粧品訪販最大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)は4月18日、新たなOMOの施策となるメンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」のサービスを、4月18日から始動する。ポーラのサロンやECなど、ポーラの全ての販売チャネルの顧客データを統合する。顧客の気分や肌状態に合わせた商品・サービス提供を行っていくとしている。ポーラが保有する2020万件以上の肌データを「肌バンク」として活用する施策も発表した。
 「ポーラ プレミアム パス」は、ポーラの買い物体験を、サロン店舗や百貨店、ECなどすべての販売チャネルで共通して体験できるサービスだという。
 4月18日以降、ポーラの顧客は、全国のどの店舗や販売チャネルで商品を購入しても、購入履歴や肌分析結果をウェブ上で確認することができる。
 それぞれの販売チャネルで、ユーザーの購入履歴や肌分析結果に基きパーソナライズされたサービスを提供していく。
 「ポーラ プレミアム パス」では、「POLA ID(ポーラアイディー)」を顧客一人一人に付与する。「POLA ID」をもとに、顧客一人一人に寄り添った「おもてなし」と「サービスプログラム」を提供する。
 プレミアムパス会員限定で、サンプル体験やキャンペーン、会員限定商品や、新商品の先行予約なども提供する方針だ。
 「ポーラ プレミアム パス」には、購入金額に応じて専用のマイルを付与する。1年間の買い物でたまったマイルに応じて、メンバー限定のギフトやイベントへの招待を行うとしている。
 「ポーラ プレミアム パス」のサービスの開始に合わせて、ポーラのアプリも刷新する。アプリから、「ポーラ プレミアム パス」への登録も可能になるという。アプリから、サロン店舗で受けた肌分析サービスの結果などを閲覧することもできるとしている。
 ポーラのコーポレートサイトと公式ECサイトの統合も実施する。新公式サイトでは、商品情報や企業情報が知れるほか、ECでの買い物から、サロン店舗の検索、会員情報の参照・変更までを、同じサイト上で行うことができる。
 ポーラが保有する2020万件の肌データと、これから取得する肌データを活用する「肌バンク」のサービスもスタートする。
 「肌バンク」のデータを基に、「プレミアム パス」の会員に対して、パーソナライズされたスキンケア情報を発信していく計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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