ヤクルト本社 22年4-12月期/「ヤクルト1000」、72%増に/品薄への対応で生産体制増強(2023年2月16日号)

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ヒット商品の「ヤクルト1000」

ヒット商品の「ヤクルト1000」

 ヤクルト本社の22年4―12月期(第3四半期)にヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日当たりの販売本数は、前年同期比9.4%減の243万本だった。
 ヒット商品の機能性表示食品「ヤクルト1000」の1日あたりの販売本数は前年同期比72.0%増の196万本となり、年間計画の200万本に迫っている。「ヤクルト1000」の販売数量増えたことで、連結業績は増収増益となった。
 宅配チャネルは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト1000」「ヤクルト400」シリーズを中心に、エビデンスを活用して飲用を促進してきた。また、ネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」やウェブサイトなどによる情報発信を通じて、顧客との接点を強化した。
 商品別では、乳製品乳酸菌飲料「Y1000」の品薄状態に対応するため、昨年11月から生産体制を増強。また、「ヤクルト400W」について、俳優の伊東四朗や大泉洋を起用したテレビCMを放送し、商品の認知度向上を目指した。
 化粧品事業は、乳酸菌研究から生まれたオリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、内外美容の実現と化粧品愛用者数の増大に努めたとしている。
 具体的には、乳酸菌生まれの保湿成分を配合したスキンケアシリーズ「ラクトデュウ」について、歌手の森高千里を起用したテレビCMを放送した。その結果、売上高は同1.2%減の53億400万円だった。

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