天正堂/宣講販の「天正堂」が破産/負債額は1億7000万円(2023年2月9日号)

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 宣伝講習販売を中心に卸売りや直営店舗を展開していた天正堂(本社富山県、磯省三社長)が1月23日、富山地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチによると、負債総額は約1億7000万円。
 宣伝講習販売への卸売業を主体に、富山市内で「天正堂エンジェル」の屋号で宣伝講習販売の店舗を運営し、自社企画の健康食品や健康器具などを販売してきた。また、千葉県、栃木県、群馬県、長野県の一部を商圏とし、公共施設関係の一室を賃借して消費者を集客し、商品の販売に努めていた。05年3月期の売上高は9億6595万円と過去最高を記録していた。
 しかし、自社企画の健康食品・健康器具などの販売が落ち込み、売り上げは低迷。コロナ禍も影響して21年3月期には売上高1億3187万円にまで落ち込み、赤字決算で債務超過に転落した。22年3月期に入ってからも業況に回復の兆しはなく、資金運営も限界に達したことで事業継続を断念し、今回の措置になったという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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