楽天グループ 22年1―6月期/EC流通額は11%増/「数年後、シェア10%超に」(2022年8月25日号)

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決算説明会で三木谷浩史社長が説明

決算説明会で三木谷浩史社長が説明

 楽天グループ(楽天)の22年1―6月期(中間期)における国内EC流通総額は、前年同期比11.1%増の2兆5734億円だった。「楽天市場」における22年6月の月間流通総額は、コロナ拡大前の20年1月比で72.5%増と拡大している。コマースカンパニープレジデントの武田和徳副社長は、「2、3年後にはEC利用者のシェアで10%を超えたい」(武田副社長)と語った。
 22年4―6月期(純第2四半期)における楽天の国内平均月間アクティブユーザー数は3700万人を突破した。
 「人々が外に出てきたらECの伸びも鈍化すると思っていたが、コロナ禍に作り上げた顧客基盤が強固で、ECの利便性を味わうことによって、当たり前に使うように変化してきた。その結果、購入回数・単価においてもプラスになっている」と話した。
 楽天のファッション関連ジャンルの純第2四半期の流通総額は同8.6%増の2662億3600万円だと公表した。ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」と比較し、流通総額は2.6倍超だという。
 三木谷浩史社長は、「間もなく(四半期ベースの流通総額で)3000億円に到達する。規模だけでなく、高い成長率もキープしている。ファッション業界においても楽天のプレゼンスはどんどん上がってきている」と話す。
 純第2四半期における「楽天市場」とグループECサービスをクロスユース(併用)しているユーザー数は、「楽天トラベル」が同56.4%増、「楽天西友ネットスーパー」が同30.9%増と伸びている。
 「楽天西友ネットスーパー」の流通総額は同14.6%増だった。関東の物流センター2拠点に加え、今年、大阪に拠点を設け、来年には関東に新設する。物流センター出荷の流通総額は同43.6%増になっている。

ファッション関連ジャンルの流通総額を公開

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武田和徳副社長がコマース事業の実績を説明

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