ワタミ／ミールキット１日３万食へ／新ブランドを投入（2022年8月4日号）

　ワタミは８月１日、食事宅配サービスにおける新ブランド「あっ！と　ごはん」のサービスを開始した。現在ミールキットは毎日約１万食を提供しており、２２年２月に開始した、子ども向けのミールキット「ＰＡＫＵＭＯＧＵ」と合わせて、１日当たり３万食を目指すという。
　「あっ！と　ごはん」のターゲットは、小学校高学年以上の子どもがいる共働き世帯や夫婦２人世帯で、同社の空白地帯だったターゲット層を埋める格好だ。ワタミの宅食など、冷蔵弁当などの分野も含めると、子どもから高齢者まで、全ての年代を宅食事業が展開するブランドでカバーできるという。
　７月２９日にワタミ本社で、新ブランド商品の発表会を行った。「今期は宅食事業を主力にしていく」（宅食ダイレクト・キット事業本部の森園啓司本部長）と言い、２１年の全体売り上げの７３％が宅食事業で、２４年度のミールキット市場規模予測は１９００億円とみており、事業拡大を図る。
　「あっ！と　ごはん」は、子ども向けだけではなく、「大人向けの味付けのミールキットがほしい」との声が多数寄せられたことから誕生した。家庭で食べ慣れた定番料理を提供する「彩りおうちごはん」と、お店のような特別感のある料理を提供する「華やぎおみせごはん」の２コースを用意した。
　時短に特化した商品で、食材は９割がカット済み。ソースなどの調味料も混ぜ合わせたものを付属しており、計量の手間を省いている。「主菜と副菜が１５分以内に完成することが絶対条件」（同）だという。主菜と副菜が同時に出来上がるよう、レシピも効率よく作れる手順で記載している。発表会では、タイマーを使用し、実際の調理シーンを見せた。