シーボン/ウェブ広告による集客強化/若年層向けの商品開発も(2022年6月16日号)

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 化粧品のサロン販売を展開するシーボンはこのほど、23年3月期の取り組みとして、ウェブ広告による集客のさらなる強化を図る方針を掲げた。ウェブ経由で獲得した顧客がサロンに定着しやすくなるよう、サロンのシステムを変更したり、若年層向けの商品開発を積極化したりするという。
 シーボンでは、22年3月から、デジタル戦略を強化している。「ホットペッパービューティー」への広告出稿が、新規顧客獲得の新たなチャネルになっているという。22年5月度のホットペッパービューティー経由のサロンの新規顧客数は、22年4月度と比較して64%増加したとしている。
 シーボンではこのほど、サロンのフェイシャルエステの予約ができるアプリと、「ホットペッパービューティー」の予約システムとを連動させた。「ホットペッパービューティー」でエステを予約しても、シーボンのアプリの予約スケジュールに反映される仕組みにした。
 今後、「ホットペッパービューティー」以外の美容サイトの予約についても、シーボンのアプリに自動的に反映される仕組みを構築する考えだ。顧客の利便性向上や、新規顧客との接点の拡大につなげたいとしている。
 シーボンでは、全国のサロン店舗がインスタグラムのアカウントを開設し、サロンの情報や美容情報を個別に発信する取り組みを行っている。
 現在、インスタの投稿頻度は店舗によって差があるという。サロン店舗の顧客にアカウントをフォローしてもらうことにより、既存顧客との関係を強化したいとしている。
 シーボンは、子会社のジャフマックが開発する、発酵食品の製品を、新規顧客開拓に積極的に活用していく考えだ。ジャフマックが開発する商品について、(1)新規販路の拡大(2)他企業とのコラボ(3)再開発・再利用など「サステイナブル」な開発─を進めていくとしている。22年3月期は、ジャフマックの開発した製品の新規契約が進んだという。シーボンとしては、さらなる強化を進めたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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