ダスキン 22年3月期/家庭訪販事業は1.9%減/新規顧客の獲得件数は増加(2022年5月19日号)

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 ダスキンの22年3月期における訪販グループの業績は、クリーンサービス事業がコロナ禍の影響で減収となったものの、レントオール事業やケアサービス事業が増収となり、売上高は前期比1.7%増の1071億2800万円、営業利益は同20.1%増の105億3900万円で着地した。家庭訪販事業は同1.9%減だった。連結業績は全ての事業セグメントで増収になったことから増収増益となった。
 訪販グループにおいては、生活者・事業者の「衛生環境を整えるダスキン」に進化することを目的に、基幹商品のモップやマットへの除菌、抗菌、抗ウイルスなど衛生性能の付加や、コロナワクチン接種会場での「イベント衛生サービス」の提供に注力した。
 主力のクリーンサービス事業における家庭向け商品は、前期末からの販売促進活動で新規顧客の獲得件数が増加。解約件数は減少したものの、依然として解約数が新規を上回っており、主力商品であるモップ商品の売り上げが減少した。
 商品別では、「おそうじベーシック3」、フロアモップ「LaLa(ララ)」、ハンディモップ「shushu(シュシュ)」「スタイルクリーナー」のセットの売り上げは前期比2.1%増となった。「床用モップ」は同2.1%減の96億6300万円、「ハンディモップ」は同2.9%減の33億7500万円だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が前期比10.9%増と好調だったが、「家庭用空気清浄機」は15.7%減、「家庭用フィルター」が1.9%減だった。また、「浴室用浄水シャワー」の売上高は9.1%減の3億5100万円だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は前期比0・7%増だった。
 ウェブ会員サイト「DDuet(ディー・デュエット)」の会員数は前期に比べ13.3%多い140万1000人に増加した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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