オイシックス・ラ・大地傘下の食品宅配「らでぃっしゅぼーや」は、出荷規格に満たない野菜をはじめ、水産品や畜産品のフードロス食材を提供する「ふぞろいRadish」の販売に力を注ぐ。ウェブを中心に顧客との接点を増やし、オウンドメディアの運用も始めて新規会員の獲得を進めている。
らでぃっしゅぼーやの新規会員は、ウェブでお試しセットを利用してから登録する人が多い。紙媒体でプロモーションはせず、反響のあった人に専任のプロモーションスタッフが電話で説明し契約するケースもあるという。
「ふぞろいRadish」は21年4月にサービスを開始。21年秋には新たなサブスクとして規格外の魚を定期的に届ける「ふぞろいお魚レスキューくらぶ」を開始。21年4―12月期(第3四半期)に約145トンのフードロス削減に寄与したという。
今年1月には「ふぞろいのセレクトサービス」という規格外品の詰め合わせが届く定期サービスも開始。3月7日には、「ふぞろいきのこシリーズ」として、規格外のエリンギやまいたけ、シイタケなどの販売を始めた。
「ふぞろいRadish」のレシピやコンセプトを発信するオウンドメディアも立ち上げた。産地の声を掲載したり、フードロスに関する情報を盛り込むことで、関心の高い見込み客への接点を増やしている。今後は生鮮野菜のほか、水産物に規格外品を増やす計画だ。らでぃっしゅぼーや通販事業本部の吉田耕太本部長は「コロナ禍に伴う反動はもう一段階あると見込んでおり、規格外品を強みに成長フェーズにしていきたい」と話している。
らでぃっしゅぼーや/規格外品の販売を強化/オウンドメディアを充実 (2022年4月21日号)
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