大丸松坂屋/EC刷新見やすさ追求/来期までに売上400億円目標 (2022年3月31日号)

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スマホファーストの見やすさを追求

スマホファーストの見やすさを追求

 J・フロントリテイリング(JFR)傘下の大丸松坂屋百貨店(本社東京都、澤田太郎社長)は3月29日、自社ECサイトを刷新した。顧客の需要に応えるため、食品をはじめ、お祝いや返礼品などのギフト商品を強化したほか、スマホでの見やすさを追求し、顧客の利便性を意識した改善を図った。24年2月期までにEC売上を現在の約4倍となる400億円に引き上げる計画。
 同時に名称を「大丸松坂屋ONLINE STORE(オンラインストア)」に改めた。
 商品をコンパクトに分かりやすく、需要が高いものが目に付きやすくデザインするなど、「スマホファースト」を意識した改善を図った。スマホからの流入が約7割を占めることを踏まえた。
 百貨店公式サイトの強みを生かす機能も充実した。5月にはワイン、食品、洋品雑貨など自家需要向け商品の販売を強化するほか、6月には頒布会を予定している。
 顧客の利便性を高めるため、自社ECサイトと、「大丸・松坂屋アプリ」を、同一のID・パスワードでログインできるようにした。6月からは、株主向けの優待カードを自社ECサイトでも利用できるようにする。
 21年2月期における通販の売上高は、前期比47%増の103億円。ECが大半を占める。「巣ごもり需要」の増加や、サイトへの集客施策などに取り組んだことで、伸長が続いているという。
 DX推進部デジタル事業推進担当の竹下健司マネジャーは「公式通販オンラインショッピングサイトは5年ぶりにリニューアルした。ギフト好適品やデパ地下スイーツ・グルメなどこれまで以上に品揃えも充実し、店舗同様お客さまにショッピングを楽しんでいただけるECサイトを目指す」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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