一蔵 21年4―12月期/和装事業、17.6%増/業績は回復基調に (2022年2月17日号)

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 一蔵の21年4―12月期(第3四半期)における和装事業の売上高は、行動制限が緩和されて展示会販売が開催可能になったことから、前年同期比17.6%増の99億1800万円になった。
 和装事業のセグメント別業績は、振袖や呉服の「販売」が同19.7%増の53億200万円だった。「レンタル」は同25.6%増の12億9800万円と大きく伸ばした。「加工」は同8.8%増の9億5100万円、「写真」は同11.5%増の19億4100万円、「その他」が同19.9%増の4億2400万円だった。
 SPA商品(PB商品)の受注実績は、同8.4%増だった。他社との差別化を図るため、オリジナル性を追求した新商品を投入。営業や企画部門との連携により、SPAの打ち出しを強化したことが奏功した。
 11月30日にはきものコンテスト「Universal Kimono Award(ユニバーサル・キモノ・アワード)」を開催し、約1000人が参加した。フォーマルやカジュアルなど五つの部門に分かれ、コーディネートや着こなしなどを総合的に審査した。スペシャルゲストとして俳優の高橋英樹、モデルの前田典子、タレントのゆきぽよが参加したという。
 きもの着付け教室「いち瑠」の強化として、全国22拠点で計64回の振袖催事を実施する予定で、休講期間の教室スペースを活用し、1億9800万円の受注獲得を計画している。また、新規加盟店の開拓強化として、ICHIKURAとオンディーヌで22年3月期に8店舗の出店を予定する。

当日は、スペシャルゲストとして高橋英樹らが参加(決算説明会資料から)

当日は、スペシャルゲストとして高橋英樹らが参加(決算説明会資料から)

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