アイビー化粧品/新規素材で特許取得へ/化粧水や育毛剤の新成分で (2022年2月3日号)

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 化粧品訪販のアイビー化粧品は1月24日、ワレモコウ抽出物を有効成分とする「JAK阻害剤」の発明について、特許の査定を受領したと発表した。今後、手続きを経て特許を取得する。アイビー化粧品では、この発明について「疾患の予防や治療に有用な、JAK阻害剤を提供することができる点において、産業上の利用可能性を有すことが期待される」としている。
 アイビー化粧品は、「JAK阻害剤」について、敏感肌向け化粧水や育毛剤を開発する過程で、新規発見したという。
 アイビー化粧品によると、JAK(ヤヌスキナーゼ)は、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を担っており、さまざまな疾患の発症や、増悪に関係していることが分かっている。近年、医薬品分野では、JAKの酵素活性を阻害することによって、疾患の発症や増悪を抑制する方法が注目されているという。
 関節リウマチや、アトピー性皮膚炎、骨髄繊維症、悪性リンパ腫、膵癌、乾癬、円形脱毛症、男性型脱毛症(AGA)などの治療に向けて研究が、行われているのだとしている。
 アイビー化粧品では21年11月、頭皮外用剤の発明についても、特許査定を受領している。「現在は積極的に特許を取っていく方針だ」(中山聖仁取締役経営管理部長)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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