ワタミ/家族向け宅配新ブランドを開始/初年度1日3万食を計画 (2022年2月3日号)

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あいさつする渡邉美樹会長

あいさつする渡邉美樹会長

 ワタミは2月1日、20~40代のファミリー世帯を対象としたミールキットの新ブランド「PAKUMOGU(パクモグ)」を立ち上げ、サービスを開始した。初年度の売り上げ50億円、1日3万食の販売を目指す。
 新サービスのコンセプトは子どもの完食。対象は3歳から10歳の子どもがいる家庭だ。モニターの子どもの8割以上が認めるメニューを届ける。時短や調理の負担軽減に加え、食べてもらえるメニューにこだわる。
 ワタミの宅食事業には20~30代の母親でもある販売員「まごころスタッフ」が約1500人在籍している。社内に女性中心のプロジェクトチームを立ち上げ、販売員の声と親の視点からミールキットを開発し差別化を図る。保育園や幼稚園などでの試食会の開催も視野に入れる。
 献立は子どもの好みに合わせた2種類から選べる。約15分で調理できるようにし、主菜と副菜の2品が完成する。「普段料理をしない父親でも簡単に調理ができるようにした」(宅食ダイレクトキット事業本部・芦野恵理子ブランドマネージャー)と言う。
 2月1日の記者発表会で渡邉美樹会長は「ミールキット市場は伸びており、販売員の声を生かして最適な商品開発ができれば大きな差別化ができる。時短や便利という点は狙っていない」と新ブランドについて説明した。また、先行するミールキットを販売するECとの差別化については、「全国533カ所の営業拠点と、約8000人のラストワンマイルの持つ対面販売の強みを生かし、お客さまの声を吸い上げて商品開発していきたい」と話した。

ミールキットの新ブランド「PAKUMOGU(パクモグ)」

ミールキットの新ブランド「PAKUMOGU(パクモグ)」

記者発表会の様子(写真中央=渡邉美樹会長)

記者発表会の様子(写真中央=渡邉美樹会長)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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