ヤフー/アスクルを連結子会社に/アスクル「支配関係なし」

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ヤフーは8月27日、アスクルが連結子会社になったと発表した。両社は採用している会計基準が異なっており、アスクルはヤフーが親会社の条件を満たしていないと判断、ヤフーとの対等な関係を強調している。
 アスクルは15年5月21日から行っている自己株式の取得が完了、ヤフーの保有するアスクルの議決権比率が44・4%(15年8月27日現在)となった。過半数には至っていないが、ヤフーは国際会計基準(以下IFRS)に基づき、アスクルがIFRS上の連結子会社に該当するとしている。
 一方、アスクルは、採用する日本基準においてヤフーが親会社の条件を満たしていないとし、引き続き「その他の関係会社」としていく。
 アスクルは、認識の違いを「単に採用する会計基準の違いによるもの。こだわりはない。今後も両社に支配関係はない」(広報)と話している。アスクルは、今後もスマホを中心に独自の施策を進めていく考えだ。
 両社は12年4月に資本業務提携を結び、BtoC事業「LOHACO(ロハコ)」を展開してきた。
 今後も「事業運営の独立性を尊重し、LOHACOを推進していく」と共通のコメントを発表している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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