【テーブルマーク 戦略本部 BEYOND FREE推進室 武田淳一室長】 <「BEYOND FREE」が1周年> 今後も「知って、試して、食べて」を追求(2024年2月22日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 冷凍食品、冷凍水産品、その他食料品の製造や販売を行うテーブルマーク(本社東京都、松田要輔社長)が運営する食のECサイト「食+(ショクタス)」と「食+」内で販売する自社ブランド「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」は24年1月、1周年を迎えた。テーブルマークの戦略本部BEYOND FREE推進室の武田淳一室長は1年を振り返って、「まだ多くの人に認知が広がったとは言えない。今後も引き続き『知って、試して、食べてもらう』動線を意識し、『食+』『BEYOND FREE』を大きくしていく」と話す。武田室長に1年間の手応えと、24年に取り組んでいくことなどを聞いた。

■みんなで囲む食卓を

 ─「食+」を開設して1年が経つが、改めて「食+」「BEYOND FREE」の詳細と立ち上げ背景を伺いたい。
 「食+」は、食に何らかの悩みや不安を抱えている人に対して、特定の食材や成分を使わずに本格的な味わいが楽しめることを目指したECサイト。その中で食ブランド「BEYOND FREE」を提供している。誰もが食べたいものを自由においしく楽しめる社会の実現を目指している。
 開設の経緯をたどると、現在、当社はテーブルマークという社名だが、前身は創業者の祖父の名前を取って加ト吉という社名だった。2010年に社名を変更したが、そのときからこれからの先を考えていくと、さまざまな食に関する課題が出てくると考えていた。
 24年、現在で見ると、アレルギーや病気など、さまざまな病気が現れている。食に制限がある人もいるはずで、当社としては「食に制限がある人もない人も同じ食事を取って、同じ時間、同じ空間を囲むこと」を大事に考え、「食+」「BEYOND FREE」の立ち上げを決めた。


■イベントで認知拡大

 ─ECサイトを開設してからどのように認知拡大を図ったのか。
 オフラインイベントを開催し、それが認知拡大につながった。
 23年7月、東京・新宿区市谷田町のレンタルキッチンスペース「Patia市ヶ谷」にて、食に制限のある人も、そうでない人も、同じ食卓を囲み楽しめる「カベのないレストラン」と題した食事会を開催した。事前に応募者を募り、52人を招待した。
 当社の商品をワンプレートランチで提供したのだが、参加者からは「おいしい」「ボリュームがあり満足した」など好評の声をいただいた。
 当社としても、

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月22日号で)

<プロフィール>
 1974年5月26日生まれ。99年4月、日本たばこ産業入社。2008年7月テーブルマーク入向。13年10月 同社商品本部マーケティング部米飯カテゴリマネージャー。15年4月、テーブルマーク転籍。M&S戦略部米飯カテゴリマネージャーや北陸支店長を経て、21年4月に日本食材加工に出向。同社の代表取締役社長に就任。23年9月、テーブルマーク戦略本部 BEYOND FREE推進室室長に就任。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ