【テンポスドットコム 代表取締役社長 品川絵美氏】<「飲食店向けEC」から「飲食店の支援企業へ」> デジタルとアナログの両輪を意識

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 テンポスドットコム(本社東京都)の22年4月期の売上高は、前期比11.5%増の28億5000万円だった。23年4月期は、さらなる増収を見込んでいるという。同社ではこれまで、飲食店用の業務用厨房機器をECで販売してきた。だが3年前から、「厨房用機器を販売する企業」であることよりも、「ドクターサービス」として、「飲食店の役に立てる企業」になることを意識し始めたという。22年5月、ぐるなびとの業務提携を行った。ぐるなびからの出向社員を迎えたことにより、飲食店のオープンだけでなく、”持続的な経営”をサポートする体制の整備も進んだという。22年には、飲食店の開業をサポートするため、自社ECサイト内に「飲食店開業マップ」のページを作成した。同ページには、事業計画から物件、内装、開店後の販促活動まで、一貫した情報が掲載されている。「飲食店の総合支援」という新たなステージを目指す、品川絵美社長に話を聞いた。

 ─増収の要因について教えてください。
 ここ3年で特に注力してきたことは、単なる「厨房機器のECサイト」ではなく、飲食店の新規開業者にとっての「お役立ちサイト」になることでした。
 飲食店の新規開業者は、コロナ以降微減状態となっています。大幅な回復が見込めない以上、重要になってくるのは客単価だと考えました。
 飲食店の開店が決まり、足りないものだけを当社で購入するのではなく、早い段階で同社の存在を知っていただき、相談しながら購入していただければ、機器を漏れなく購入いただけます。
 単なるECサイトではなく、「飲食店開業者の入口」になることが、単価向上の鍵になると考えました。2年前の相談窓口経由の顧客の客単価は30万円前後でしたが現在は、母数こそまだ少ないものの、70万~100万円前後まで上がってきています。


■アナログを強みに

 一般的なEC事業は、SEO対策など、デジタルでの施策が中心になります。ですが当グループは、全国に63の実店舗を展開しており、「顧客と対面して相談に乗る」というアナログなスタイルから始まっています。
 ですから、ECサイトの運営に、デジタル上の数値だけでなく、リアルの意見を取り入れることもできるのです。実店舗と同様に、ECサイトでも、顧客が訪れたときに、「見やすい」「分かりやすい」と思ってもらえるよう意識しています。
 ─開業支援の取り組みについて教えてください。
 当社の「飲食店開業マップ」では、飲食店のジャンルを細分化しています。同じ飲食店でも、例えば、ラーメン屋とカフェ、居酒屋では、それぞれ必要となる厨房機器が違います。物件の立地や内装なども異なってきます。

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月16日号で)

飲食店開業マップ

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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