【シャディ 大村泰治社長】<ギフトカテゴリーを継続的に拡大> EC売り上げが前年比で大きく伸長(2023年2月9日号)

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 ラオックスグループ、ギフト販売大手のシャディ(本社東京都)は、22年のEC売り上げが前年比で大きく伸長するなど、成長を続けている。22年10月にシャディの新社長に就任した大村泰治氏に話を聞いた。

 ─EC事業について聞きたい。
 当社には全国に実店舗があるが、22年はリアル店舗よりも、ECの方が大きく伸びた。
 21年は、コロナ禍の影響でEC事業が特需的に拡大した。22年は、当社の想定以上の伸長を実現した。
 22年の伸長の要因として、4~5カテゴリー分、ギフト商品を増やしたことがある。
 お客さまの人生を通して、各イベントで提案できるように、戦略を練り、取り扱うカテゴリー・商品を拡大していった。カテゴリーを増やすたびに、売り上げも順調に成長していっている。
 例えば、直近のお中元・お歳暮シーズンなどのEC売り上げは、前年同期比2桁増となった。個人・法人顧客ともに、新規獲得にも成功している。
 直近では、節句市場に新規参入した。ひな祭りや、子どもの日のお祝いに向け、ひな人形・五月人形など、節句ギフトを展開する。今後もさらに、取り扱うカテゴリーを拡大していく予定だ。
 リピーターの方には、毎年同じイベントシーズンに、商品を再購入いただくケースが多い。既存顧客のクロスセル施策として、主にメルマガを通してアプローチを行っている。
 ─OMO施策について。
 シャディでは、全国のフランチャイズ加盟店と協業して、EC事業を推進している。
 そのため、店舗スタッフがECに誘導するなど、相互送客効果も生まれている。
 GBP(グーグルビジネスプロフィール)を導入しており、店舗・EC間での送客状況を可視化している。
 ウェブ上には、希望する店舗の公式ホームページも作っている。ECの入り口として、該当店舗を前面に押し出し、消費者に訴求している。
 一部の実店舗においては、消費者が、商品の実物を体験できたりする取り組みを行っている。ECについても、使用シーンを想起させるクリエーティブを意識しつつ展開を行っている。
 EC・実店舗のそれぞれの魅力を生かし、お客さまの選択肢を広げていきたいと考えている。
 実店舗に集客できるようなイベントを開催し、ブランドの価値を拡大・充実させる戦略を取っている。
 ─ECでの顧客への発信で重視している点は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月9日号で)

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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