【ケラッタ 下村祐貴子代表取締役社長CEO】 顧客目線で捉え、業界トップ目指す(2022年11月10日号)

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 オリジナルのベビー・マタニティー用品をEC展開するケラッタ(本社長野県、下村祐貴子CEO)は22年10月、今後の事業戦略についての発表会を都内で開催した。下村CEOは「25年までにベビー&マタニティー分野でナンバーワンになる」と話し、今後の3年間で会社を大きく成長させる計画だ。製品の開発力と顧客との信頼関係をさらに強める。成長戦略について下村CEOに聞いた。
[本文]
 ─今後の事業戦略について。
 戦略は、今ある強みを生かしつつ、不足しているところを補完していくようにします。当社はこれまで顧客目線のモノづくりを大切に成長してきました。この積み重ねで当社に多くファンがいると考えます。まずは顧客目線のモノづくりを今以上に強化していきます。
 当社は顧客目線を取り入れるにあたり、量と質を大切にしています。新たな製品を作っていく際の調査は数百人規模を巻き込み、コンセプトを見せるなどして製品の方向性の判断をしています。製品の方向性がある程度決まればサンプル制作を重ね、その後、新製品になります。
 質の面は、実用シーンに合った生の声を取り入れられるように、なるべくママとパパの生活に近い状態で製品を使っていただきます。例えば、抱っこひもを作る場合、安全性の確認は大前提として、作っている最中でお客さまにも見てもらい、家で使ってもらいます。抱っこひもの付け方や、サイズ調整の際に余ったひもが赤ちゃんに巻きつかないかなど実用性の確認をしています。
 また、今はパパも育児に参加することが増えましたので、パパにも製品を使ってもらうようにしています。女性と男性では、体格が異なるため、男性でも今の抱っこひもが使えるのかどうか、サイズも含めて確認しています。男性でも使えるという考えも取り入れながら最終的な製品が作られます。
 こうした顧客目線を

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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