【アイセイ薬局 事業本部事業企画部 稲毛雅人係長】 〈調剤薬局がD2C本格展開〉トリプルコラボで新規顧客を開拓 (2022年2月10日号)

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 調剤薬局大手のアイセイ薬局は21年12月、漢方・養生ブランド「キレイ創巡」の第1弾商品「キレイ創巡茶」を発売した。「キレイ創巡」はモデルでタレントのアンミカ氏や、漢方専門店を展開する薬日本堂とのトリプルコラボレーション(コラボ)で立ち上げたブランド。同11月の発表から話題を集め、発売後も大きな反響を集めている。注目ブランドの立ち上げ経緯や、こだわりのサービス構築の舞台裏を、アイセイ薬局・事業本部事業企画部・稲毛雅人係長に聞いた。

 ─漢方・養生ブランドを立ち上げた経緯は。
 健康管理や病気の予防が重要だということは分かっていても、どうしたらいいか分からない方は多い。ネットで調べようと思っても、さまざまな情報が溢れかえっており、何が正しいのか、誤っているのか分からない状況だ。
 当社は調剤薬局を展開しており、多くの薬剤師が在籍し、薬や健康についての正しい情報を持っている。さらに薬局は今後、健康サポート薬局として、地域の皆さまの健康をサポートする役割も求められている。対処療法の薬だけでなく、病気にならないためのサポートも必要だと考えている。そこで着目したのが、「漢方」や「養生」だった。
 薬剤師の中にも漢方の資格を持っている者がいたり、漢方を提供している薬局もあったりする。調剤薬局という信用力のある店舗から、漢方や養生の正しい情報と商品を提供したいと思い、ブランドの立ち上げに至った。立ち上げるにあたり、漢方専門店のリーディングカンパニーである薬日本堂さんと、漢方・養生に真摯(しんし)に向き合い、知識と経験が豊富で影響力・説得力があるアン ミカさんとコラボしていただけることになった。


■アンミカ起用の理由

 ─アンミカは漢方にも詳しいのか。
 アンミカさんは薬日本堂さんが運営している漢方スクールに通われていたことがあり、漢方養生指導士の資格も持っている。そういったつながりから三者でのコラボとなった。ブランドのネーミングから商品の処方、パッケージデザインまでアンミカさんが全体をプロデュースしている。
 第1弾商品は、「キレイ創巡茶」という和漢茶を発売した。黒クコの実やナツメなど九種類の和漢素材を配合し、体の巡りをサポートする。どなたでも飲んでいただきやすいようにノンカフェインになっており、個包装で衛生面や持ち運びやすさにも配慮する。
 ─販売方法や顧客獲得の工夫は。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月10日号で)

アンミカや薬日本堂とのコラボで立ち上げた「キレイ創巡」の第1弾商品「キレイ創巡茶」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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