【フードサプライ 竹川敦史代表取締役】 〈2年目迎えた新鮮直送卸EC「センチョク」〉期待に応えられる商品づくりを

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 フードサプライ(本社東京都)が、昨年5月に開設した東京都内限定の新鮮直送卸ECサイト「センチョク」が2年目を迎えた。フードサプライは、一都三県で約5000の飲食店やレストランへの卸売りを展開。「センチョク」は、業務用卸売り事業者4社が「プロの目利きが選んだ野菜・魚・肉を届ける」ことをコンセプトに、こだわりの食材を送料一律500円で届けている。竹川社長に「センチョク」を開始した背景や今後の事業展開について聞いた。

■三位一体の仕入れ体制

 ─事業の沿革を教えてください。
 一都三県を中心に、居酒屋やレストランなど約5000店舗の飲食店向けに青果を中心とした卸売り事業を行っています。生鮮野菜の業者の多くは、東京の豊洲市場や大田市場から仕入れるケースが多いのですが、当社はその二つの市場に依存することなく、埼玉県大宮市場や千葉県の松戸市場のほか、全国の生産者と直接契約しています。埼玉県所沢市内に自社農園も構えています。この三位一体の仕入れ体制で他社との差別化を図っています。
 自社農園では、約3万坪の農園を保有しています。栽培方法や土壌づくりは全国実績や過去のデータを検証して行っています。また、あまり市場に広まっていない野菜の栽培や、発芽の難しい野菜の栽培など、商品開発にも力を入れています。
 ─「センチョク」を開始した経緯を教えてください。
 コロナ禍で外出自粛を迫られた消費者に対して、「外食卸に特化した八百屋がこだわり野菜を厳選して奉仕価格にて提供する」ことをコンセプトに、車で生鮮品をピックアップできる「ドライブスルー八百屋」を始めたのがきっかけです。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月8日号で)
〈プロフィール〉
竹川敦史(たけかわ・あつし)氏
 鳥取県出身。大学卒業後、食品商社、大手外食チェーンなどを経て、07年に独立し飲食店を経営。その後、飲食企業のコンサルティングなども手掛け、09年にフードサプライを設立。コロナ禍では、車に野菜を積み込んでもらうことができ、人との接触を避けられる「ドライブスルー八百屋」を開始。その後、業務用卸売業者4社との協業による宅配「センチョク」、BtoBのEC事業「青果日和」を開始し、事業領域を拡大している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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