【グッドイートカンパニー 忍足大介代表取締役CFO兼COO】 〈「GOOD EAT CLUB」を本格稼働〉ドコモ×外食で名店の味をECで

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 NTTドコモと資本業務提携したグッドイートカンパニー(本社東京都、楠本修二郎社長)は今春をめどに、著名人が薦める飲食店の食品が購入できるECサイト「GOOD EAT CLUB」を本格稼働する。NTTドコモの7800万人の会員基盤を積極的に活用して、早期に100億円の売上高を目指す。NTTドコモのスマートライフ推進部アライアンス推進室長で、グッドイートカンパニーの代表取締役CFO兼COOを兼任する忍足大介氏に聞いた。

 ─NTTドコモがグッドイートカンパニーと提携した背景を教えてください。
 NTTドコモが手掛ける食の領域は、オイシックス・ラ・大地による「dミールキット」や「dグルメ」などがあります。コロナ禍の「巣ごもり需要」を受けて、「dミールキット」の販売は好調に推移しています。
 今回の「グッドイートカンパニー」との提携は大きく三つの背景があります。まず一つ目が、コロナ禍で外食産業が厳しい状況になっていることです。外食産業のアナログ的な部分をDX化することを目指し、グッドイートカンパニーが縦割り構造になっている外食産業のつなぎ役となることを目指しています。外食は店舗に来店する消費者にはリーチできますが、それ以外の接点を持つことができませんでした。
 こうした課題をドコモが持つモバイルテクノロジーを活用することで解決を導いていきます。外食の体験価値はこれまでアナログでしか提供できていませんでした。モバイルを使ってオンライン化し、お店に行かなければ体験できなかったことを自宅でも気軽に利用できることを目指します。
 NTTドコモでは、「dショッピング」や「dファッション」といったECを手掛けてきました。こうしたECのトラフィックを向上させていきたいというのが2点目です。楽天やアマゾンなど総合ECモールの存在感が大きくなる中、ユーザーとの接点が確実に期待できるもので攻めた方が良いと考えました。その一つが食の領域です。単に、店舗で食べられるものをネットで販売するのではなく、キッチンのノイズも含めて感じられるような仕組みを目指します。
 三つ目は、オーダーを紙ベースからオンラインに切り替えるなど外食産業のデジタル化の環境を整備することを目指します。


■ネットになかった商品開拓

 ─どのような店舗の出店を募るのですか。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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