【スノーラ・ジャパン 森岡和彦社長】氷菓ECで8期連続2桁増収

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 乳製品の製造・販売を手掛けるスノーラ・ジャパン(本社東京都、森岡和彦社長)の主力商品は、健康志向とおいしさを追求したフローズンヨーグルトだ。ECサイトが全社売り上げの85%を占めており、直営2拠点でも商品販売を行っている。健康に関心があり、なおかつ高級志向の顧客をターゲットとした訴求が奏功している。お取り寄せやお中元の贈答品としても人気を集めている。EC売上高は毎年、10~15%のペースで伸長しており、サイト開設以来8期連続の増収となったという。スノーラ・ジャパンの創業者である森岡和彦代表取締役社長に、ヒットの秘訣と販売戦略を聞いた。

 ─スノーラ・ジャパンの特徴について教えて下さい。
 酸味を抑え、アイスクリームのような味わいに仕上げたフローズンヨーグルトの製造・販売・卸を手掛けています。08年、京都に直営店を初出店したのを皮切りに、販売をスタートしました。10年には、東京・銀座三越にも直営店を出店。ECサイト「オーガニックヨーグルト・スノーラ」は、11年6月にオープンしました。

 ─アイスの味わいに近づけたフローズンヨーグルトとは。
 酸味を可能な限り抑え、甘く食べやすくしたヨーグルトです。溶けやすいので、凍らせて提供しています。「身体によい」とされるヨーグルトと、スイーツとして幅広い層に親しまれているアイスクリームとのコラボレーションが特徴です。「ヨーグルトが苦手」という人でも食べられるよう、酸味を抑えています。
 昨今の健康志向の高まりを踏まえ、素材と製法・おいしさに徹底的にこだわったフローズンヨーグルトは「日本でも必ずヒットにつながる」という自信があり、日本での事業立ち上げに至りました。


■今だけ・ここだけ・あなただけ

 ECサイトの売上高は好調で、10年に開設して以来、8期連続の増収を記録しています。伸長は毎年、前年比10~15%増です。銀座三越のお中元市場にも出品しています。オンラインストアからの注文も、店舗での購入も好調です。銀座三越のお中元市場では今年、7年連続の売り上げナンバーワンとなりました。
 お中元要素で繁忙期となる6~8月は、約11万本のフローズンヨーグルトを毎年製造しています。製造が追い付く限り作っています。
 全6種類の詰め合わせセットは、16年、アイランド(本社東京都)が主催する「みんなで選ぶベストお取り寄せ大賞」の「卵・チーズ・乳製品部門」で金賞を受賞しました。

 ─ヒットの要因となった販売戦略は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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