【ギフトEC】 「母の日」売上2倍の企業も/コロナ禍2年目、競争激化

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 コロナ禍に突入して2回目となる「母の日」のネット販売は、昨年よりもギフトECの需要が増加しそうだ。特別な日でも直接会うことを避ける消費者のマインドが続く中、ギフトEC各社の顧客獲得競争がスタートを切る。各社に計画を聞くと、前年比20~50%増の売り上げを目標としている。ギフトECサイト「TANP(タンプ)」を運営するグラシアは、前年の売り上げ実績から2倍増を目指す。今年ならではの販促手法や商品ラインアップの特色など、主要各社の取り組みを探った。

 昨年の「母の日」は、「巣ごもり」消費の影響を受け、コロナ禍前と比べて受注が増加した企業が多かったが、今年はさらにそれを上回る見通しだ。
 里帰りを控え、家族と直接会う機会が激減した人が増えた。自社サイトやECプラットフォームでギフトECを手掛けるベルヴィ(本社兵庫県)の宮崎義則CEO兼COOは、「コロナ禍前の『母の日』はプレゼントを贈る習慣がなかったが、会う機会が減ったことで贈るようになった人も多いのではないか」と話している。この流れは今年も続くと予想している。
 ベルヴィの20年の「母の日」の売り上げは前年比150%増だった。今年はさらに伸長するとみており、前年比50%増を見込む。
 今年の「母の日」におけるEC売り上げは、リンベル(本社東京都、東海林秀典社長)が前年比40%増を計画。グラシア(本社東京都、斎藤拓泰社長)は前年の2倍増を目標としている。その他、ギフトパッド(本社兵庫県、園田幸央社長)は前年比20~30%増は固いと予測している。
 各社は3月の第4週か4月の初週から、「母の日」向けの販売を開始する予定だ。


■美容商材も人気

 各社とも既存の人気商品を中心に商品ラインアップの拡充を図る方針だ。
 リンベルは、

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月25日号で)

美容系の引き合いも高まると予想(画像はイメージ)

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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