【トレンドリサーチ〈プログラミング玩具〉】 「楽天」では販売数が5.5倍

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 学習指導要領改定により、今年度から小学校でのプログラミング教育が必修化した。それに伴い、家庭で児童の論理的思考能力を育める「プログラミング玩具」の売り上げが急増している。「楽天市場」では3月、プログラミング玩具の販売数が前年同月比の約5.5倍と驚異的な伸びを見せている。新型コロナウイルスの影響による長期休校によって、家庭での学習時間が増えたことも需要拡大の一因といえそうだ。プログラミング玩具を取り巻くEC事業者の動きと注目の商品をまとめた。

■ECモールで急伸

 「楽天市場」における20年3月度のプログラミング玩具の販売数は、前年同月比約450%増だった。「(プログラミング玩具に)皆が興味を持ち始めたのが昨年の夏休みごろで、19年7月は販売数が前年同月の約1.7倍だった」(楽天・楽天市場トレンドハンター・清水淳氏)と分析する。
 楽天は、「楽天市場」出品アイテムの中から、魅力的なおもちゃを選出する表彰企画「楽天おもちゃ大賞」内に、昨年から「プログラミング的思考を育むおもちゃ賞」を設けるなど、プログラミング玩具の販売を強化している。
 ヤフーが運営する「ヤフーショッピング」「PayPayモール」では、20年3月のプログラミング玩具の合計取扱高が前年同月比224%増だった。
 同じく4月から必修化となる英語に関連した「英語学習玩具」の3月度取扱高が同27%増だったことと比較しても、プログラミング玩具への需要と関心の急増がうかがえる。


■教育機関向け需要も

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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