GMOメイクショップ/越境EC支援に参入/サイト構築から物流まで代行

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新サービスを説明するGMOメイクショップの向畑憲良社長(写真右)とコリアセンターの金ギロク社長

新サービスを説明するGMOメイクショップの向畑憲良社長(写真右)とコリアセンターの金ギロク社長

 カートASP大手のGMOメイクショップ(本社東京都、向畑憲良社長、(電)03―5728―6224)は11月1日、越境ECにおけるフルアウトソーシングサービスを提供すると発表した。サイト構築から物流まで代行、19年1月に韓国と台湾向け越境EC支援から開始する。今後、販売地域を拡大し、3年後に年間流通総額100億円を目指す。
 越境EC代行サービス「フルアウトソーシング for グローバル byGMO」は、日本語、中国語、韓国語の3カ国語に対応したECサイトを構築するだけでなく、サイトの運営代行やマーケティング、顧客対応、国際配送まで支援する。
 韓国のコリアセンター(本社韓国ソウル市、金ギロク社長)と提携し、サービスを実現した。コリアセンターが提供する越境ECサイト構築システム「MakeGlob(メイクグロービー)」で越境ECサイトを構築し、国際配送サービス「malltail(モールテール)」で海外配送を行う。
 マーケティングについては販売する国・地域に強みを持つ企業と連携する。韓国向けでは、コリアセンターが運営する300万人の会員を持つメディアを活用し、販売促進を図る。台湾向けマーケティングにおいても現地メディアを活用する。


■初期費用は基本無料

 GMOメイクショップは「日本企業がコストをかけずに越境ECに参入できるようにする。商品データだけいただければ、後はすべて当社で行う。売れたら商品を国内倉庫に送っていただくだけだ。費用も初期は基本的に無料。レベニューシェアで売り上げの30%程度をいただく予定」(向畑社長)と話す。
 コリアセンターは、「すでに『モールテール』を通して年間50億円くらい販売している。GMOメイクショップの取引先の商品を販売できれば年間100億円くらいは3年でいける」(金社長)とみている。
 韓国向けにはファッション、台湾向けには健康食品や化粧品などを中心に販売支援したい考えだ。


■中国、欧米向けも

 GMOメイクショップは、「中国や欧米向けも販売できる仕組みはできている。法的リスクをクリアできる体制が整ったら販売できるようにしたい。販売支援先をむやみに拡大するよりも、海外に販売できる有力な商品を持つ企業さまと取引を進める。3年後に50社程度が目安」(向畑社長)と語る。
 GMOメイクショップは国内向けのECサイト構築シテテム「MakeShop(メイクショップ)」の提供が主力事業だが、今年4月にはファッション向けのEC運営代行サービスを開始した。今回、越境EC代行サービスを開始することでサービスのラインアップをさらに拡充し、売り上げ拡大に拍車を掛けたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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