エイジア／ベビー服ＥＣを買収／製品開発やコンサル強化で

　メール配信システム大手のエイジアは８月１６日、ＥＣ事業に参入すると発表した。新設する子会社がベビー服ＥＣ事業を買収する。ＥＣ事業の知見を深めることで、製品の機能やコンサルティングノウハウを高めるのが狙いだ。
　８月中にＥＣ事業を行う「株式会社ままちゅ」を設立する。代表取締役には、経営企画室長の藤田雅志氏が就任。新設会社は９月１０日、ハモンズ（本社大阪府、瀬川直寛社長）からベビー服ＥＣサイト「べびちゅ（Ｂａｂｙｃｈｕ）」の運営事業を譲受する。譲受価額は３３００万円。
　エイジアはメール配信システム「ＷＥＢＣＡＳ　ｅ—ｍａｉｌ（ウェブキャス・イーメール）」を提供しており、多くの通販企業に導入している。近年はメール配信システムにとどまらず、企業買収によりマーケティング支援事業を強化したり、マーケティングオートメーションを提供したりすることで、ＥＣ事業支援の幅を広げていた。
　グループ内でＥＣ事業を展開することで、ＥＣサイトの運営ノウハウを取得したい考えだ。集積した知見を生かし、顧客企業に製品を導入するだけでなく、コンサルティングによる売り上げ拡大支援も強化する。さらに新設会社で自社ソリューションの新機能を先行活用し、機能の強化にも貢献する見通しだ。