空色/チャットAIが商品提案/4000万件のログ基に自動対応

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中嶋洋巳社長

中嶋洋巳社長

 ウェブ接客ソリューションを提供する空色(本社東京都、中嶋洋巳社長、(電)03—6431—8631)は8月1日、消費者からの問い合わせに対応する機能だけでなく、顧客の嗜好に合った商品の提案が行える機能も備えたAIチャットボットサービスの提供を開始した。同社が持つ4000万件以上のチャットでの接客情報を基に、AIチャットボットが顧客の質問に自動回答する。19年7月末までに200社の導入を見込んでいる。
 同社が運営するコンタクトセンターで蓄積してきた、4000万件のチャットの会話データを基に、消費者が購入に至りやすい会話のシナリオを分析・構築した。シナリオを基にAIが商品提案を行う。
 導入後も、導入企業のコールセンターと連携し、会話ログを蓄積していく。ログを基にAIがより成約につながる対応方法を学習する。
 サービスの導入はスピーディーに行える。通常、企業独自のシナリオを構築するためには、導入から実際の運用まで数カ月かかるチャットサービスが少なくないという。同社の場合、自社で蓄積しているログデータを活用できるため、1カ月程度の準備期間があれば運用の開始が可能だという。
 AIチャットボットサービスについては、(1)顧客への問い合わせ対応(2)ECでの商品提案などのウェブ接客(3)実店舗への送客─の三つのメニューを用意している。導入の初期費用は税別200万円、利用するメニューによって、月額同20万〜40万円の費用が発生する。
 「AIチャットサービスは、自社でログデータを蓄積しシナリオを構築するまでに約2000万円のコストが発生するケースが多い。当社の場合、そのコストを数百万円以内に抑えることも可能だ」(中嶋社長)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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