【メタバースEC最前線】 実証から本格活用へ/大手参入続々、認知度向上の効果も(2024年4月4日号)

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ビーズインターナショナルが運営する「X-girl」

ビーズインターナショナルが運営する「X-girl」

 24年もメタバースECへの参入が相次いでいる。21年から注目が高まり、「実証」として期間限定の導入や出店があったが、24年は大手の参入や、継続を前提とした導入が目立つ。直近では、期間限定のデジタルファッションモールに人気の3ブランドが出店する。ECサイト運営の強化の一環として、テレビ通販大手のQVCジャパンは、メタバース上で季節イベントを開催し、顧客との関係強化や認知向上に効果が見られたという。専用アプリを必要としないサービスも増えており、今後はECサイトとメタバースがシームレスにつながっていく世界が現れそうだ。

 丸紅は4月6日、メタバースを活用したデジタルモール「WEAR GO LAND(ウェアゴーランド)」を期間限定で開設する。メタバース空間にブランドエリア、ランウェイエリアなどを設け、ユーザーはアバターで買い物やファッションに関する相談などができる。
 「WEAR GO LAND」には、ビーズインターナショナル(本社東京都、西方雄作社長)が運営するブランド「X―girl(エックスガール)」、インスタグラム発のD2Cブランド「louren(ローレン)」、yutoriが運営するブランド「9090」が出店する。ファッションメディア「ViVi」と協業したイベントも開催する。
 ビーズインターナショナルは今回の出店について、「オンラインでの購買体験をより楽しんでもらいたい。ブランドにとって、新たなファンとの出会いのきっかけになればと期待している」(デジタルコマース本部執行役員・坂井大了氏)と話した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月4日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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