佐賀市/ECサイト閉鎖で疑問の声/EC専門家は「費用対効果は妥当」 (2022年9月15日号)

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今年3月末に閉鎖したECサイト「さがきゃあもんかーと」

今年3月末に閉鎖したECサイト「さがきゃあもんかーと」

 佐賀市が運営し、今年3月末に閉鎖となったECサイト「さがきゃあもんかーと」について、「運営体制がずさんだったのでは」といった疑問の声が上がっている。同サイトは佐賀の特産品などを扱うサイトで20年6月に開設。開設・運営に約3000万円を投資したが、閉鎖までの1年10カ月で売り上げは約300万円だったという。佐賀市議会からは、ECサイトの運営について「事前調査がなっていない」などの声が上がっている。EC運営代行事業などを行い、ECの新規出店について詳しいワンプルーフ(本社東京都)の仲村和浩取締役は、「投資に対する売り上げは妥当ではないか」としており、運営のずさんさよりも、ビジネスモデルそのもの難しさに、閉鎖に至る原因があった可能性を指摘している。
 「さがきゃあもんかーと」は、佐賀市が、(一社)佐賀市観光協会に委託する形で、20年6月に開設した。新型コロナウイルスの影響で観光客などが大幅に減少したことから、佐賀市が、地元の特産品や観光などをPRする目的で開設したという。ECサイトの開設と運営には、税金の他に、地方公共団体へ給付されたコロナ関連の給付金を活用したという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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