【ペットヘルスEC市場】 4カ月で10万食のサプリも/展示会は出展者10倍に (2022年4月14日号)

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topetではサプリのカスタマイズサービスを実施

topetではサプリのカスタマイズサービスを実施

 ペットの家族化、高齢化が進む中、「ペットヘルスEC」に新たなビジネスチャンスが生まれている。21年11月に愛犬用のパーソナルサプリをリリースしたtopet(トペット)は、発売からわずか4カ月で販売数が10万食を突破したという。エイムカンパニーが22年5月に、犬猫用の遺伝子検査サービスをECで開始するなど、今後も続々と「ペットヘルス」に関するECサービスが立ち上がっていきそうだ。22年4月開催のペットの展示会「インターペット」では、獣医療やペットヘルス分野のブースが、前年比で約10倍に増えたという。22年はペットヘルスECの飛躍の年になりそうだ。

■ペット用CBDも登場

 一口にペットヘルスと言っても、そのジャンルは多岐に渡る。ドッグフードやおやつといった日々の食事で、健康維持を図るコンセプトの商品もある。一方で、特定の症状を持つペットを対象にしたサプリもある。人間用と同様の機能を持ったウォーターサーバーや、遺伝子検査・尿検査を商材にECを展開する事業者も出てきている。
 21年2月設立のtopet(本社東京都、高山裕紀社長)は21年11月、ECサイトで、新サービス「あなたの愛犬だけのサプリtopet」の提供を開始した。同サービスでは、獣医師とペット栄養管理士が共同開発した診断システムの質問にユーザーが回答する。回答内容を基に、愛犬の体調にあったサプリをカスタマイズして提供するというサービスだ。
 22年3月には、同サービスで提供したペットサプリの累計販売数が10万食を突破した。「ペットサプリは数年前から米国で需要が急拡大している。これまでのペット市場の流行の傾向から、ペットサプリが国内で伸びると予測する声は以前からあった」(高山社長)と話す。
 グローバルインフォメーション(本社神奈川県)が提供する、世界のペット用サプリ市場のデータによると、21年から26年にかけて同市場は、6.3%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予測されている。今後も多くの企業の参入が予想されるところだ。
 フレッシュドッグフードのサブスクを展開するPETOKOTO(ペトコト、本社東京都、大久保泰介社長)では、22年の戦略として、獣医療分野への参入や、サプリの発売を掲げている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月14日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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