【上場への心境】新日本エネックス 西口昌宏代表取締役/根底はワーカホリック(2023年7月20日号)

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太陽光発電や蓄電池を販売する新日本エネックス(本社福岡県、西口昌宏社長)は24年から、上場に向けて始動する。すでに、準備に着手しており、今後の成長戦略も描き始めている。同社が上場という目標を掲げたきっかけは何か。西口社長は、「根底はワーカホリック(仕事中毒)なのかもしれない」と話す。会社の動向や西口社長の心境も含めて話を聞いた。

■期待と難しさを痛感

 率直に、こういう感じか、という心象だ。
 今後の方向性や成長を描きながら、会社作りを併行して進めることの難しさを感じつつ、会社が一体となっている感じもある。上場に向けて進むという、従来では得られなかった体験を含めてだ。
 ありがたいことに、私個人は、非常に忙しい毎日を過ごさせてもらっている。創業当初から上場を目指す会社や、会社の規模や成長性を見計らって上場を果たすなど、上場に向けた歩みは、各社で異なる。成長している会社の話や上場に至る経緯などを聞くと敬意と尊敬を感じている。
 当社は、全く違う戦い方をしているが、各社の上場までの様子を見ていると、当社ができないことではないと感じている。むしろ、やる気が湧いてくる。


■会社、業界、家族に貢献

 当社は、私が100%株主のオーナーだ。他社では、オーナーが代表取締役に就いていないケースもあるため、各社で違いもある。しかし、私個人が株主のオーナーなら、無理して上場することはないのが通例かもしれない。
 ただ、当社で働く社員や業界に良い影響を与えていきたいという思いが根底にある。家族にも一人の父親として、良い姿勢を示していきたい。


■成長が幸せ

 そもそも、私は常に「働きたい」「学びたい」という欲求がある。それも過剰なくらいだと自分で感じている。
 プライベートの充実も当然大切だが、家族などと出掛けても「この商品はこの顧客層狙っているのか」「こういうことか」など、常に頭の中は仕事モードだ。日々、こんな生活のため、私はワーカホリックなのだろうと思う。
 私は他社の経営者と比べて、何か突出したスキルを持っているわけではない。唯一できることは、毎日、毎日の愚直な積み重ねだ。この積み重ねによって、結果的に、今は、レベルの高い経営者、プレーヤーなどにたくさん会えるようになった。幸せな気持ちを感じつつ、学びを通じて会社をさらなる高みに導ける人間に成長していきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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