【トップ インタビュー】〈ジオシスグループ〉グローバル事業統括担当役員・常務執行役 鄭 龍煥氏/日本法人代表 金孝種氏/調達資金100億円で越境EC支援を強化

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日本法人代表の金孝種氏(写真左)とグローバル事業統括担当役員の鄭 龍煥氏

グローバルECモール「Qoo10(キューテン)」を運営するジオシスグループ(本社シンガポール、具永培CEO)は7月、シンガポールプレス・ホールディングスなどから約100億円の資金を調達した。ジオシスグループは、日本やシンガポール、中国、インドネシア、マレーシアでECモール「Qoo10」を展開している。調達資金を生かして、国内の通販事業者が「Qoo10」を通して海外に販売できる越境ECサービスを強化するという。ジオシスグループのグローバル事業統括担当役員・常務執行役の鄭龍煥(チョン ヨンファン)氏と、日本法人代表の金孝種(キム ヒョウジョン)氏に「Qoo10」を通した海外販売の可能性について聞いた。

-資金調達の狙いは。
 鄭 調達資金で「Qoo10」の越境ECサービスを強化する。当社は5か国で八つのECサイトを持っており、各国の出店者が国境を超えて販売できる機能をアップグレードする予定だ。日本には品質の高い商品がたくさんあるが、現在は東南アジアの方がネットを介して日本の商品を買うのは難しい。これからは「Qoo10」のシステムを通して、日本の店舗が海外向けに商品を手軽に販売できるようにしていきたい。
 主要な出資元であるシンガポールプレス・ホールディングス(SPH)は、シンガポール最大のマスコミグループ。東南アジア地域の華僑に強い影響力を持っている。SPHの影響力を生かし、東南アジアでのプロモーションも強化していく。

 金 物流関連のサービスも強化したい。当社は各国に物流拠点を持っているが、その拠点が互いに連携し、国境を越えてスムーズに商品を届けられるようにする予定だ。「Qoo10」の管理画面から海外配送に対応した送り状を出力したり、当社の倉庫に商品を置いていただければ受注管理から梱包・発送業務まで代行するサービスの利用も促していきたい。当社は国内倉庫を拡張しており、3月に拠点を移し、キャパシティーを2倍にした。年内には、さらにスペースを2倍にする予定だ。
 各国の「Qoo10」で日本の商品の露出が増えるように、プロモーションも強化する。商品が売れないと越境ECに参加する店舗も増えないと思うので、実績を作っていきたい。

-東南アジア以外への販売も強化しているのか。
 鄭 中国向けの販売サービスも強化している。河南省鄭州市の経済特区において通関の許可を受けている。これは中国外の企業ではなかなか取れない許可であり、通関を通しやすくなる。この地域に保税倉庫を持つ企業とパートナーとなっているため、物流においても有利に進めることができる。

 金 グローバルの「Qoo10」には数万の出店者がおり、その内10%ぐらいが海外販売に興味を持っている。国内の出店者には、「Qoo10」がすでに影響力を持つシンガポールなどで海外販売を試していただきながら、その後、中国やインドネシアなどにも本格的に販売していただけるようにしていきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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