【NOSCOライフネットサービス 久留島亮代表取締役に聞く】 <太陽光事業を譲渡> 家族とともに再起を誓う(2023年4月13日号)

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 太陽光発電や蓄電池を訪問販売するNOSCO(ノスコ)ライフネットサービス(本社広島県、久留島亮社長)は今年3月、主力の太陽光発電などの販売事業を、メッドコミュニケーションズ西日本(本社大阪府、畑闘志郎社長)に譲渡した。これまで順調に成長してきたNOSCOライフネットサービスの太陽光事業だったが、以前から久留島社長は、事業譲渡を視野に入れていたのだという。久留島社長に譲渡の真相を聞いた。

 ─事業を譲渡した経緯について。
 タイミング的なところが大きいかもしれない。譲渡に関しては数年前から考えていた。M&Aを専門とする仲介会社にも相談していた。ただ、会社の業績は伸びており、経営が危険な状態になっていたわけではない。今後の成長を見据えると、M&Aも一つの選択肢として考えていた。
 加えて、今回、社内で問題が発生した。社外に迷惑がかかるわけではなく、あくまで社内的なことだ。具体的な内容については控えたいが、現在、この問題もほぼ解決した。もともと考えていたことと、問題が重なったこともあり、事業を譲渡する形にした。
 譲渡の詳細については、譲渡先である、ネクステージグループさんの方で情報が公開されている。社員は全員、先方へ転籍する形とした。
 ─今後はどうするのか。
 今後も太陽光関連に関わるつもりだ。個人向けではなく、BtoB向けの太陽光事業にかじを切ろうと思っている。産業用の太陽光発電や、太陽光関連のコンサルティングなどを視野に入れている。
 これまで地場の会社と交流もなかったので、今は積極的に出向くようにしている。
 今の会社に在籍しているのは、私と妻の二人だけ。人数が少ないのでやれることは限られる。譲渡の件で、一番の支えになってくれたのが私の妻だ。改めて感謝しかない。
 今回の件を振り返ると、私の経営者としての経験値とマネジメント不足を痛感している。ずっと反省していても仕方ないので、次の事業に踏み切って再起を図る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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