【コスマックスジャパン オウ・ジェソン社長】 圧倒的なスピードと開発力で日本製品を世界に(2023年4月6日号)

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 グローバル展開するハイブランドのスキンケアやヘアケア、コスメ商品のODM・OEMを行うCOSMAX(本社韓国・京畿道、イ・ギョンス会長)の日本法人コスマックスジャパン(本社東京都)は昨年、日本事業の本格化に向けて稼働した。22年夏に日本事業を担うトップにオウ・ジェソン氏が就任。すでにコスメ各社や関連会社との商談が行われており、着実に準備が進む。魚社長が目指すのは、「メード・イン・ジャパンの安心・安全、そして高品質の製品を世界に届ける」。日本上陸の背景やグローバルにおけるコスメ市場の動向、同社の強みについてオウ社長に聞いた。

 ─日本に来た理由を改めて聞きたい。
 さかのぼって話をすると、コスマックスは現創業者が46歳の時に創設しました。代表はソウル大学で薬科を学び、広告代理店を経て製薬会社へ転身しています。製薬会社では、専務取締役まで昇進し、その後、奥さんとともに、コスマックスを創業しています。現在、世界的にも有名な多数の化粧品ブランドのODM・OEM企業として後方支援を続け、売上高はグループ全体で2500億円規模に成長しました。一方、グローバル展開していく中で、日本に対する思いはずっと根底にありました。
 10年前の2011年に日本でオフィスを開設する予定でした。オフィス契約も済ませていたものの、東日本大震災による影響で、日本展開を急きょ中止しました。その間、中国のコスメが成長してきたため中国に展開を移しました。同時に、インドやタイなど日本以外の東南アジアでも拡大を続けてきました。
 そして2年前に日本法人を立ち上げようと話が進み、今に至ります。私は代表として22年夏に合流したばかりです。日本の化粧品市場については今も勉強中です。
 ─グローバル展開している中、市場が伸びている国や地域は。
 中国が非常に大きくなっています。当社の売り上げの30%近くを占めるまで伸びています。
 ただ、中国では国内製品が成長しているものの、日本製の商品が欲しいというニーズが多数あります。グローバルで見ても、メード・イン・ジャパンのブランド価値は高いです。こういうところからも、日本で法人または工場を作ろうという経緯につながっています。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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