【ナチュラリープラス 田嶋隆志社長】 来秋開催のコンベンションに照準を(2022年9月29日号)

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田嶋隆志社長

田嶋隆志社長

 ナチュラリープラス(本社東京都)の22年8月期の売上高は約4%減になる見込みだ。今期(23年8月期)は、田嶋隆志社長が就任以来実施している「NP fellow Training(フェロー・トレーニング)」を継続し、23年10月予定の「World Convention(ワールドコンベンション)」開催を横浜アリーナへと照準を合わせ、新規会員獲得の強化を図っていくとしている。

■コロナ禍受け4%減収

 ─前期(22年8月期)決算の売上高はどのような見込みになるか。
 速報値で4%程度減収になりそうだ。トレーニングやキャンペーンは奏功していたが、コロナ禍が3年目を迎え、会員が集まれていないことや手の届かない会員たちの購入が減っていることが要因だ。
 ─製品別の売り上げ構成比は。
 前年とほぼ変わらない。「スーパー・ルテイン」ブランドが44%、次いで「IZUMIO」「OLEMIO」が34%、「スーパー・ユーグレナ パラミロンARX」が9%だった。「OLEMIO」が好調に売れて約10%を占めた。
 ─現在の有効会員数は。
 約10万人だ。
 ─月間の新規登録会員数の推移は。
 月に約2000人で、年間を通じて2万4000人だった。
 ─若年層のボーナス取得者数が増えている。
 20代は103%だった。主力のビジネスメンバーは、30~40代が増えた。その要因としては、2019年ごろから全社を挙げて取り組んだ”スマホ1台でできるビジネス”を主軸として、さまざまな面でのデジタル化に力を入れたことが大きい。さらに、エステサロンなどの個人事業主が副業として参加する機会が非常に多く増えた。
 ─IBO(インディペンデント・ビジネス・オーナー)で構成されるIBOC(会議)はどのように活動してきたか。
 3年前にIBOを発足してから、五角形のバランスシート((1)新規登録率(2)有効会員率(3)パーソナルボリューム(4)リピート率(5)リクルーター率)である「My Group 診断グラフ」を基に、ビジネスの健康診断を行っている。IBO単位で独立させた数値を示して評価を行い、それに基づいて毎月のIBO会議にゲストに呼んでレコグニションしている。IBO会議の成功によって、ビジネスメンバーとのコミュニケーションがスムーズになり、フラットな組織構築によるボトムアップができた。
 ─昨年導入した公式アプリ「CONPUS(コンパス)」の特徴は。
 コンパスは、スマホ1台でできるビジネスを目指して導入したもの。IBOメンバーが新規登録情報を通知機能で毎日取得できる。また、カスタマーサービスでのやり取りもプッシュ通知で対応可能になった。アプリのダウンロード数は約1万500人を超えた。
 ─7月に追加した機能「SHARE PLUS(シェアプラス)」はどのような仕組みか。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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