【エスエルクリエーションズ 佐藤健社長】 〈高級ライン「ジーズメニュー」が好調〉冷凍食品の需要の高まりを獲得(2022年7月7日号)

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 食品宅配のエスエルクリエーションズ(本社東京都、佐藤健社長)の高級ライン「Z’sMENU(ジーズメニュー)」が好調だ。コロナ禍で冷凍食品に対する需要の高まりを受けて、百貨店ルートを中心に取り扱い店舗が増えている。4月には仙台に店舗を開設し、東北に初進出。無料試食会(シュガーパーティー)にとどまらない新規顧客の開拓に向けてさまざまなチャレンジを始めた。佐藤健社長に話を聞いた。

 ─仙台に店舗をオープンした。狙いについては。
 東北への初進出となる初の店舗「TASTING TABLE PREMIUM FROZEN(テイスティング・テーブル・プレミアムフローズン)」は、仙台の中心街で高層ビルが立ち並ぶ広瀬通りに面する一等地の路面に開設した。店舗に開設した仙台東映プラザビルにはディズニーストアや有名飲食店も入店している。
 商品を購入する前に作って食べる体験ができる「食のワークショップスペース」をコンセプトに、「ワンポットパスタ」や「簡単時短レシピ」「パン作り」などが体験できる。初めての人限定で10品以上の人気商品を一口サイズで試せる「500円試食メニュー」も用意した。
 店内はワークショップスペースのほか、ワークショップで使用した商品が購入できる冷凍ケースも設置している。男性向け料理教室の開催も予定している。
 当社は長年、無料試食会だけで新規顧客開拓を実施してきた。20代の若手社員3人を抜擢し、従来型にとらわれないやり方にチャレンジして、いい事例ができれば既存組織にも生かせるのではないかと考えている。すでに仙台限定の商品セットなどの販売も行っている。
 ─オフィスで働く従業員向けに販売する「オフィスプレミアムフローズン」が伸びている。
 西日本、特に九州地区で伸びており、福岡で現地採用した。専門の社員が、ECで展開する企業は物流コストが負担になるが、当社は既存の配送網を活用して届けられるメリットがある。
 リモートワークの定着で出勤する従業員が減ったことで、運営していた社員食堂を閉鎖して、当社のサービスを利用しようとする動きを取り込めている。現在450社に導入し、年内には600社への導入を見込んでいる。
 ─販売員「シュガーレディ」の待遇改善にもつながっている。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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