【ココロカ 渕脇正勝社長】 「健康ケア」から生活を支える企業に (2021年12月9日・16日合併号)

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 電位治療器の体験販売を手掛けるココロカ(本社東京都)の渕脇正勝社長はこのほど、書籍「なぜ、100万円の治療器が飛ぶように売れるのか」を発売した。体験販売の現場の様子から、従業員の働き方にいたるまで、ココロカの企業の裏側を丸裸にする内容となっている。「将来的に、健康だけでなく、お客さまの生活全体を支援する企業を目指したい」と話す渕脇社長に、書籍発行の目的や、ココロカが目指す企業像について聞いた。

■業界のイメージを変える

 ─書籍を出版したということですが、目的は何ですか。
 「電位治療器」の業界に対するイメージを変えたいというのが、主な目的です。
 ココロカは創業33年になりますが、高電位治療器の体験販売を手掛けてきました。電位治療器というと、当社の創業当初は、まだまだ認知が進んでいませんでした。電位治療器の認知度が拡大した現在でも、批判的な声を耳にすることは少なくありません。
 当社や電位治療器について、正しい理解を広げるため、書籍を発行しました。
 書籍では、「電位治療器の仕組みや目的」「体験販売のメリット」「ココロカのアドバイザーの育成方針や現場での取り組み」「ココロカの企業の歴史や業績」について書いています。
 当社では、新卒採用したアドバイザー(販売員)の離職率がとても低いのです。ただ、内定を出した際に当社がどんな会社なのか疑問を持たれることもありますので、当社の社員や社員の家族に読んでほしい本です。
 当社の電位治療器の体験会場「ココロカスマイルプラザ」では、お客さまに書籍のことを紹介したりもしています。「ココロカはどんな会社なのか」と気になって、近くの本屋で手に取ったというお客さまもいると聞いています。
 ココロカでは、数カ月間の電位治療器の体験期間の間は、たとえお客さまが「商品を欲しい」と言ったとしても、販売しないと決めています。電位治療器は決して安くはない商品ですから、お客さまにしっかり購入を検討し尽くしていただいたうえで、購入していただきたいからです。


■慎重かつ大胆な製品展開

 ─書籍では製品開発についても書かれています。ココロカの製品開発方針について教えてください。
 既存の製品をじっくり検証しながら、新しい製品開発に向けてさまざまな情報収集を行っています。電位治療器は法律による規制もありますから、情報は慎重に集めます。その上で、大胆な製品をリリースするようにしています。
 電位治療器の業界は、製品や売り方を、他のメーカーにまねされやすいというところがあります。製品の性能では、他社の一歩先を行けるよう、チャレンジ精神をもって製品開発を行っています。


■心のケアの提供も

 ─ココロカはどんな企業を目指していますか。
 現在は、「お客さまの健康に寄り添う企業」として、治療器の販売を行っていますが、将来的には、もっと、お客さまの”生活”そのものに寄り添いたいと考えています。医療機器だけでなく、健康につながるさまざま商品やサービスを取り扱いたいと考えています。
 先日、お客さまに、「コロナが落ち着いたら何をしたいか」聞くと、「アドバイザーと旅行に行きたい」と答えた人がいました。アドバイザーがお客さまに寄り添えていることの証拠なので、大変うれしいことだと受け止めています。
 このように、お客さまの生活に寄り添えるような商品やサービスの提供をしていきたいと考えています。つまり、購入してからが、お客さまとの本当の始まりだと考えています。
 当社では、商品の使い方や健康に関する情報発信を「ココロカスマイルネット」として、会員専用の動画付きのメールマガジンで配信しています。既存のお客さまに、自宅でも楽しみながら、末永くご愛用いただくのが目的です。
 (一社)五感セラピー協会と提携し、心理セラピストが体験会場でお客さまの心のケアをする取り組みも行っていく予定です。
 ココロのケアだけでなく、カラダのケアも提供することにより、お客さまの生活に寄り添える健康産業ナンバーワン企業になりたいと考えています。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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