【シーボン 崎山一弘社長】 「サロン品質」を武器に顧客との関係強化

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 化粧品のサロン販売のシーボンでは4月1日付で、崎山一弘前専務取締役執行役員が、社長に昇格した。シーボンは新型コロナの影響で、20年4―5月の間に全店舗の休業を余儀なくされた。現在でも、顧客がサロンに通いづらい状況が続いているといい、新規顧客の獲得も思うように進んでいないのが現状だ。「『エステサロンの会社が作った高品質な化粧品』であることを武器に、通販やデジタルの活用も積極的に行っていく。お客さまとの関係を強固にできる環境を整備する」と話す崎山新社長に、社長就任の意気込みと、21年の事業戦略について聞いた。

■改めて顧客に感謝した1年

 ─コロナ禍の状況が続く今、社長に就任した感想を聞きたい。
 この1年はこれまでのシーボンの歴史の中でもかつてない難局だった。そんな中で、私が社長に就任したことについては、責任を強く感じている。私に与えられたミッションは、シーボンが創業当時から最大の強みとしている「フェイシャリストがカウンセリングをする」という点において、新しい価値を生み出していくことだと考えている。
 昨年は、シーボンとして初めて、サロン全店舗を一斉に休業した。フェイシャリストから本社の社員まで、「先が見えない」ということが、心理的に大きな負担となっていた。
 そんな中で、既存のお客さまの多くが、通販で商品を買ってくれた。当社の製品の価値を多くのお客さまが分かってくれていることに、改めて感謝を感じた1年でもあった。
 今後、われわれが実践していくべきことは、「お客さまとつながる」環境をより強固にしていくことだと考えている。昨年は、Zoomなどのオンラインや電話を活用し、カウンセリングや製品の案内を行った。新しいツールを活用しつつ、お客さまとどのようにコミュニケーションを構築するかが、今まさに求められていることだと考えている。


■通販・卸も柔軟に展開

 ─具体的にはどのような戦略を検討しているのか。
 まず、通販・ECを強化する。コロナ禍では、既存のお客さまが、サロンに通えない状況の中、通販で商品を購入してくれた。

(続きは、「日本流通産業新聞」」4月8日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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