【ニュースキンジャパン 小林和則社長】 〈2期連続増収を見込む〉新規獲得が好調、20年12月期は約3%成長に

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 19年12月期で、6年ぶりに増収を達成したニュースキンジャパン(本社東京都)の20年12月期も引き続き好調で、2期連続増収を見込んでいる。21年12月期は大型製品などの新製品の発売が第1四半期に集中する。年初からさらに勢いが増しそうだ。小林和則社長に聞いた。

 ─今期(20年12月期)の上半期の売上高は1.7%増の増収となり、第3四半期も前年同期比4~5%増、1~9月の累計でも2%増と好調だ。好調の要因と通期の見通しは。
 17・18年とさまざまな施策を行って、改善をしてきた。それが19年にプラス成長が始まり、20年はそれよりもさらに上回り、成長が加速している。通期に関しては、当社のKPI(重要業績評価指標)である、製品愛用者数やブランド レプリゼンタティブ(BR)数をいかに積み上げるかが今年の課題だったが、順調に推移している。今年は大型製品の投入はなく、製品に頼ることなしで19年以上の成長をしているということは大きな意味を持っている。おそらく2期連続増収は達成できるだろう。
 ─コロナ禍においてのビジネス環境は。
 当社は何年も前からデジタルを活用してきた。さらに新報酬プラン「ベロシティ」の導入時期から、若い新規会員が増えてきた。ミレニアル世代だけでなく、Z世代(90年代後半生まれ)がかなり多くなった。Z世代は、デジタルネイティブを駆使して人とつながっていくことが非常に得意だ。
 既存の会員もデジタルにシフトし、その便利さをよく理解して、場所は関係なく、いままで以上に多くの人とつながれることに気づいた。
 あるグループでは、これまでのリアルのセミナーでは数十人の参加者だったが、オンラインのセミナーに切り替えたことで、100人単位と規模が大きくなっている。その理由は、主婦層が家事や育児をしながらでもセミナーに参加できるため。参加者数も増えて活気が出てきていることも成長につながった。


■コロナ禍で新規会員が著しく増加

 ─会員の年齢層は。
 会員の年齢層は20~30歳代で半数を超える。新規登録会員の平均年齢が31歳と活発に活動している。
 ─第3四半期において、過去3カ月間で会社から製品を購入したカスタマー数は9月末で12万6896人(前年同月末比で1%減、今年6月末比で1.2%増)、セールスリーダー数は6522人(前年同月末比9%増、今年6月末比8.5%増)だった。
 コロナが深刻化した4月の緊急事態宣言時から、新規登録会員数が著しく増え、18年から2ケタ増を継続している。LOI(ビジネス契約書)申請者数も高水準で推移し、両方とも常に対前年比でプラスとなっている。つまり、新規会員や愛用者数が増えることによって、BRへの昇格を支えて、健全な格好でビジネスが進んでいる状況だ。


■「ネクストセミナー」がリーダー増加の要因に

 ─ビジネス初期のBRの新規昇格・申請中の会員を対象にした「ネクストセミナー」はどのような内容か。

(続きは、「日本流通産業新聞」」2月4日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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