【モデーアジャパン 大井盛夫社長】 タイムリーな製品投入で業績は好調

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 6年前からソーシャルメディアを活用して、ビジネス会員がカスタマーを獲得する仕組みを展開し、コロナ禍の影響も受けなかったというモデーアジャパン(本社東京都)の大井盛夫社長に20年12月期の業績見通しと、21年12月期の戦略について聞いた。

■備蓄セットの売れ行きが好調

 ─20年12月期における売上高の見通しは。
 当社が設定した計画は達成する見込みだ。
 ─達成できた要因は。
 まず、4・5月の緊急事態宣言下の外食できない状況で、栄養補給のために「備蓄セット」(ミールリプレイスメント2個とミネラルソリューションズ1個のセット)を販売したところ好評だった。
 また、3~7月にグローバルで実施した「グローバルアチーバーボーナスキャンペーン」を伸びているグループが活用して上手く成長した。
 夏以降は、コロナの第2波、第3波を予測して、9月に除菌用のウエットティッシュ「マルチパーパスワイプス」を限定販売したほか、12月初旬に「プロポリス」を限定販売したところ、一気に2000本を販売した。困難な状況でも、タイミングよく製品を投入したことで上手く乗り切れていると思う。
 ─コロナ禍のソーシャルマーケターのビジネス環境は。
 モデーアがスタートして以来、デジタル化を進めており、コロナ以前からもリーダーミーティングなどをZoomで開催していたため、コロナ禍の影響はなかった。デジタルを活用していたグループはまったく影響を受けずに、2桁成長した。一方、東京・関西の大きなグループもリアルからバーチャルのミーティングに切り替えたところ、東北や中四国などのエリアへ広がり、新たなスポンサリングや集客の機会を見出した。


■副業としてのモデーアビジネスに多くが参加

 ─新規のソーシャルマーケター数とカスタマー数の推移はどうだったか。
 ソーシャルマーケターは予想よりも4~5%増えた。副業に注目が集まり、コロナ禍で失業やその危険性を感じ、仕事としてモデーアを選んでいただいたことが理由だ。平均すると、月間300~400人の新規ソーシャルマーケターの登録があった。カスタマーは横ばいという状況だ。
 ─6月から実施している新規カスタマー継続購入サポートの状況は。
 これは、新規カスタマーが登録して翌月も製品を購入すると、「トゥースペースト」、3カ月目で「シャンプー」をそれぞれプレゼントするサポートだ。平均すると、2回目の製品購入率は7%増、3回目は4%増となり、継続購入を促進し、ロイヤルティーを高めるプログラムとしては、機能している。年末まで実施する予定だったが、好評だったため、21年2月まで延長する予定だ。
 製品戦略としては、新規カスタマーを対象に、ミネラルソリューションズやグリーンエクストラクトなどの主力製品を組み合わせた「ベストチョイスセット」の8種類を9月に発売した。
 セット購入者は、「新規カスタマー継続購入サポート」を利用して、プレゼントがもらえるため、ニーズの高いセットに成長しつつある。


■ママ世代狙った「フォトコンテスト」

 ─このほかの施策は。
 コロナ禍でもモデーアのブランドに触れてもらう施策として、デジタル上でカスタマーと接する機会を設け、誰でも参加できる「フォトコンテスト」をテスト的に実施している(11月1日~12月31日)。一般消費者に向け「あなたの、くすっと笑える写真を共有してください」と投稿を呼びかけた。

(続きは、「日本流通産業新聞」」1月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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