【スリーピース 糟谷耕一社長】 コロナ禍でも会員の福利厚生を拡充

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 サプリメント「フコイダンDX」単品でネットワークビジネス(NB)を展開するスリーピース(本社宮城県)の20年3月期における売上高は、前期比8%増の37億円となり、13期連続増収を達成した。「フコイダンDX」のみで展開を続けており、現在の月間販売個数は約3万個に達している。糟谷社長に業績好調の理由と今後の事業展開について聞いた。

 ─20年3月期の業績は。
 売上高は前期比8%増の37億円となり、13期連続増収を達成した。2007年の創業以来、「フコイダンDX」のみで展開を続けており、現在の月間販売個数は約3万個に達している。
 ─業績好調の要因は。
 会員が無料で利用できる福利厚生サービスを充実させたことで、フィールドが大いに盛り上がった。
 当社が所有するタワーマンションの部屋などに会員が無料で宿泊できる「リゾート」は特に好評だ。前期は新たに名古屋と仙台にリゾートをオープンした。タイやマレーシア、キューバなど、海外でもリゾートを開設している。21年4月にはインドネシア・バリ島にもオープンを計画している。
 ─新たなサービスを積極的に導入している。
 前期は、保険や相続について無料で相談できる「フィナンシャルコンサルタントサービス」や「英会話サービス」などをスタートし、サービスを15種類に増やした。会員には、正社員並みの福利厚生を提供することをめざしており、無料サービスは社名にちなんで32種類まで増やす計画だ。
 直近では、障害者の雇用を推進する目的で、創業当初からボランティアとして関わってきた特定非営利活動法人「虹の駅」とタッグを組み、キクラゲの生産販売を始めた。黒キクラゲの生産でノウハウを身に付け、より生育が難しく高価な白キクラゲの生産販売につなげていく構想だ。これは、無料食事会で会員向けに販売するほか、全国の道のでも売り出す。
 8月には、富山市内で飲食店を開業する。新型コロナウイルスの影響で閉店を余儀なくされた3店舗を買い取って経営する計画だ。現在発行するポイント「Kコイン」を使えるようにしたい。
 ─新型コロナウイルスの影響は。
 当社は全くと言っていいほど影響を受けていない。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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