【通販化粧品トップインタビュー】 SONOKO 宇田川裕昭社長/コロナ禍も既存向け施策に手応え

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 SONOKO(ソノコ)では現在、化粧品事業が全体売上高の約3割を占めている。20年3月期における化粧品事業の売上高は、前期とほぼ横ばいの8億円(推定)だった。コロナ禍前は、テレビCMによる新規獲得を伸ばしてきた。コロナ禍では、メルマガで割引販売やクーポン発行を告知するなど、既存顧客の引き上げを主軸とした販促にシフト。ECサイトで購入した場合、月内での2回目の購入は送料無料にするなど、ネットの利用拡大を促している。コロナ禍における施策や今後の顧客アプローチについて、宇田川裕昭社長に聞いた。

■休眠客への施策は上々

 ─新型コロナによる自粛ムードを踏まえ、化粧品のテレビCMは5月から放送を中止した。直営店舗も一時期、営業を自粛したが、通信販売とECで売り上げをカバーし、コロナ禍の売り上げへの影響は軽微となった。
 テレビCMを控えたことで新規顧客の獲得数に影響があったが、4月からは既存向けの引き上げ施策にかじを取ったため、売り上げは前年並みに落ち着いた。
 過去1年以内に商品を購入した方で、現在は休眠中のお客さま向けに、特別セット商品のDMを送っている。手応えは上々だ。ダイレクトメール(DM)を送付した人のうち、3%のお客さまが戻ってきてくれている。休眠顧客向けの施策は、一般的には1%を切ることが多い。
 休眠中のお客さまは、創業者の鈴木その子に対するロイヤルティーの強い方が多い。商品を開発した当時のコンセプトや、創業者の思いを改めてお伝えしている。
 ─DMのほか、既存顧客向けのフォローはどのような施策を行ったか。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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