【通販化粧品トップインタビュー】 スイスセルラボ・ジャパン たかの友梨会長/化粧品通販顧客数が50万人超え

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 オールインワンジェルなどの化粧品通販を手掛けるスイスセルラボ・ジャパン(本社東京都、たかの友梨会長)はこのほど、化粧品通販の保有顧客件数が50万人を超えたことを明らかにした。19年は、インフォマーシャルの広告出稿量を抑え、LP主体のネット広告にシフトした。その結果、広告費を抑制できるようになり、新たな顧客層の獲得にもつながったという。19年9月期の化粧品通販の売上高は、前期比2.9%増の59億7000万円だった。「当社のグループでこのほど、大型のM&Aを実施した。セルラボの事業をさらに拡大させることを計画している」と話す、たかの友梨会長に話を聞いた。

■10億円の広告投資を削減

 ─19年のスイスセルラボ・ジャパンの化粧品通販の展開はどうだったか。
 これまでと一番大きく変えたのが、インフォマーシャルなどのテレビ広告の出稿を大幅に削減したことだ。当社ではこれまで、年間10億円以上をテレビ広告に投資してきた。19年からはECを強化し、広告の獲得効率を高める戦略を進めた。そのため、利益が大幅に増えた形だ。
 当社がこれまで獲得した化粧品通販のお客さまは、50万人を超えている。19年だけで9万人以上の顧客を獲得できた。こうしたお客さまに対して、SMSなどでフォローアップを行い、定期購入への引き上げや、クロスセルの提案につなげている。
 今年に入ってからは、オールインワンジェルのウェブのランディングページも新たに整備した。フェイスブックやインスタグラムを中心としたウェブ広告の展開も強化している。
 ウェブでの広告展開は、新たなお客さまの獲得にもつながっている。インフォマーシャルでは、主に40~60代のお客さまの流入が多かったが、ウェブからは、20代のお客さまの流入も多い。「たかの友梨」を詳しく知らない世代にもヒットする、高品質な商品を提供できているからだと考えている。
 ─5月には、テレビ通販の販売チャネルをショップチャンネルからQVCに変更したが。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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