【リグナ 柳父豊取締役社長】 〈家具やインテリア商品をECで販売〉売上高100億円、上場する気持ちで

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柳父豊取締役社長

柳父豊取締役社長

 家具やインテリア商品をECで販売するリグナ(本社東京都)は20年2月、柳父豊執行役員が取締役社長に就任した。創業者の小澤良介氏は代表権のある会長に就任。柳父社長は、EC強化を軸とした戦略のもと、「リグナの第二創業」を作り上げていくと宣言。5年後には売上高100億円に成長させるとともに、上場も視野に入れ、組織を作っていくという。創業17年目、第二創業を旗印に、大きなかじを切った同社の柳父社長に、今後の戦略や施策について聞いた。

■まずは組織作り

 ─新社長になって着手することは何か。
 まずは、組織作りから着手する必要がある。新たな人材の確保も行うが、今いる社員が意見を言える、言い合える環境にすることにも注力していく予定だ。意見を言い合えることで、当社の魅力をより顧客へ訴求できるようになると判断している。さらには、顧客のことを考えた、より優れた商品の選定や、情報の伝え方もできるようになると考えている。当然だが、働き方改革を踏まえ、福利厚生の見直しを考える必要もある。
 その次に、ECの強化に着手していく。ECの強化としては、もう一度、原点に戻って、サイトの見直しを実施する予定だ。本当に今のサイトが、良いものなのかどうか、顧客にインテリアというものが伝わっているのか、など確認する必要がある。現状、EC以外に、店舗や法人向けなど、各リソースがある。それらもいったん整理し、まずはECに集中させていくつもりだ。強化と同時に、サイトのリニューアルも検討している。
 この組織作りとEC強化の二つに取り組むことで、当社が日頃から販売をさせてもらっている全国の家具メーカーにこれまで以上にお役立ちができる。お役立ちするというのは、当社が魅力を伝えるということだ。全国にはまだまだ、表には出てきていない技術力の高い家具メーカーがたくさんある。当社に組織力と訴求力がつくことで、大きく言えば家具業界全体を盛り上げることにもつながる。だからこそ、先に組織作りとEC強化に取り組んでいく必要がある。


■デジタルマーケの強化

 ─ECの強化とは具体的に何を。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月23日号で)

柳父豊(やなぶ・ゆたか)氏
 1989年大阪府生まれ。立命館大学理工学部卒。大学卒業後、内装系の大手上場企業に入社。その後、不動産や家事代行のベンチャー企業に転職。副業で移動式のミュージックバーなども開業。19年8月、リグナに社長室室長として入社。20年2月、取締役社長に就任。情熱と欲望と美学が信念。ファッションやインテリア、音楽をこよなく愛す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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